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8.ズーム

 デジカメではデジタルズームがありますが、デジタルズームというのは、中心部分をトリミングするのと同じで、画素数が減って画質が低下してしまいますので、あまり使う意味がありません。後でパソコンでトリミングする方が良いでしょう。

 光学ズームは機種により3倍とか5倍、大きいもので50倍があります。35mmフィルムカメラ換算で、3倍なら35mm〜105mm、10倍なら35mm〜350mm、50倍なら24mm〜1200mmのレンズ相当ということです。50mmが標準なので、24mmは超広角、35mmは広角、105mmは望遠、350mmはかなりの望遠、1000mm超は特殊と言えるほどの超望遠です。

 レンズ交換式のデジタル一眼レフカメラ用のズームレンズは27mm〜82mm+82mm〜300mmの2本がセットになったダブルズームキットが一般的です。また27mm〜400mmの15倍ズームレンズもよく使われます。もちろん交換レンズとしては超広角側は魚眼レンズから超望遠側の1000mm超まで手に入れることは可能です。ただし、コンパクトデジカメと比べるとかなり高価になってしまいます。

超望遠720mm(35mm判換算) 望遠236mm(35mm判換算) 広角24mm(35mm判換算)
上の写真は30倍ズームのコンパクトデジカメで撮ったものです。
望遠139mm(35mm判換算) 望遠72mm(35mm判換算) 広角28mm(35mm判換算)
上の写真は一昔前の5倍ズームのコンパクトデジカメで撮ったものです。

 望遠側でのレンズ焦点距離10mmの差は写る範囲(画角)に大した差はありませんが、広角側の10mmの差は写る範囲でかなり大きな差になります。

 100mm程度までなら何とか手持ち撮影できますが、200mm、300mmとなると、手ブレによる動きが大きくなるだけでなく、レンズも暗く(f値が高く)なるため、シャッター速度も遅くなり、三脚が必要になります。最近の高倍率ズーム機は手ぶれ補正機能を持っていますので、しっかりホールドして撮ればブレ無しで撮ることも可能です。

 望遠側と広角側は次の違いがあります。

━━広角━━━━━━━━━━━━望遠━━━━

広い範囲が写る←──────→写る範囲が狭い
物が小さく写る←──────→物が大きく写る
遠近感が大きい←──────→遠近感が少ない
背景もはっきり写る←────→背景はボケ易い
ピントの範囲が広い←────→ピントの範囲がせまい
手ブレしにくい←──────→手ブレし易い

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