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7.逆光を利用しよう

 写真を撮る時の基本は順光(太陽を背にして)ですが、逆光や半逆光を使うと趣の異なる写真を撮ることができます。花でも花弁の薄いポピーなどは逆光で花弁の透過光の方が色が美しくなります。紅葉なども透過光の方が赤や黄が鮮やかになります。

 逆光で注意したいのは、太陽光が直接レンズに入るのを防ぐことです。フードを使ったり、レンズの上に何かをかざしてレンズを日陰にしましよう。これを忘れると折角の作品に余計な光が写りこんでしまいます。

上の写真はニッコウキスゲを撮ったものですが、左は順光、右は逆光で撮っています。花や葉の色は順光の方がきれいに出ていますが、逆光では花は花びらの厚みの違いで色が異なり、葉は表面で反射した光と葉を透過した光の2種類が混在し、全く異なった趣になります。

上のポピーは左が半逆光、右は逆光です。半逆光では透過光と反射光の対比ができますが、ポピーのような花びらの薄い花では透過光の方が色が鮮やかに出ます。右の逆光では花びらの重なりによる濃淡や茎の細かい毛がはっきり表現できます。また背景に木の陰を取り入れ花を浮き出すことができます。

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