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5.色の美しさは露出で決まる

 写真の色の美しさは露出で決まります。AE(自動露出)機能があり、自動で露出は決まりますが、被写体により微妙な調整が必要になります。例えば白や黄色の花を撮る場合、普通の AEで撮ると花が真っ白(白トビ)になり花びらの肌や微妙な色合いが表現出来ない場合が多いのです。そこで、-0.3〜-1.0といった補正をすることにより、美しい花びらの表現も可能になります。デジカメでは銀塩フィルムと比べてダイナミックレンジという表現可能な幅が狭いため、 CCDで明るさのMAXを超えてしまったものは後でいくら調整しようとしても不可能なのです。露出補正-1.0というのは露出を半分にすることです(絞りなら1つ絞る、シャッターなら1/125を1/250にするのに相当します)。

 どんな被写体で露出補正が必要かというと、

             白、黄色の花のアップでバックが暗い⇒マイナス

             白い空の比率が大きい風景⇒プラス

             逆光の人物⇒プラス

左:±0
花が真っ白(白トビ)
中央:-0.3
ほぼ適当か
右:-1
花の表現は良いが葉が暗い

 高級機ではヒストグラムの出る機種がありますが、これを使えば、白トビや黒ツブレの有無を確認し、露出の微調整をかけることが出来ます。

 撮影現場で、1枚撮る都度じっくり露出について考えて調整するというのは、実際問題としてなかなか出来ることではありません。初めの内はプラスとマイナスを逆に調整してしまうなどの失敗も多いですが、場数を踏み多くの失敗を重ねることにより、被写体を見て構図を決めた段階で、これなら -0.3だとか、+0.5だとか感覚的に判断できるようになれるでしょう。そこまで行けば一人前と胸をはれるのではないでしょうか。

 一人前になる前には、とにかく露出を変えたものを数枚撮り、後で最適なものを選ぶことです。デジタルエフェクトブラケット(ずらし撮影)という機能を使う手もあります。これは自動的に露出を変えて数枚撮ってくれる機能で、後で最適なものを選べばよいという便利な機能です。

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