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4.下手な鉄砲

 「とにかく枚数を多く撮る」ということは、初心者だけでなくプロでもやっていることです。プロが100枚撮って1枚良い作品があるとすれば、初心者なら千枚あるいは1万枚撮って1枚程度は良い作品があるのではないでしょうか。そして、枚数撮れる、撮ってもあまり金がかからないというのがデジカメの大きな利点です。これを大いに活用しましょう。

 ただし、三脚を立てて同じ位置から何回シャッターを切っても同じものしか撮れません。露出を変えたり、位置や角度を変えたりして沢山撮るのです。そうすれば、偶然でもすばらしい作品が混ざっているかも知れませんし、そうしている内にどんな構図が良いのか、このような場合に露出調整はどうすればよいのか自ずから身に付いてくるものです。

 デジカメではサイズと記録画質の選択ができ、これにより同一記録メディアでも記録出来る写真の枚数が大きく異なります。枚数を稼ぎたい場合はサイズを最大とし、画質は STANDARDでも良いでしょう。

 サイズは4000×3000(1200万画素)、2560×1920(500万画素)、2048×1536(300万画素)、1600×1200(200万画素)、1280×960(100万画素)など画素数の違いがあり、画素数の大きさに反比例して記録可能枚数は少なくなります。サイズについては、後でトリミングすることを考慮してカメラの最高画素数を選択するのが良いでしょう。

 画質については、カメラにより表現は異なりますが、RAW、SUPERFINE、FINE、STANDARD、ECONOMYなど圧縮率の違いで選択出来ます。RAWはCCDの生データをそのまま記録するもので、デジカメ専用の現像ソフトでTIFやJPEG形式のファイルに変換するものですが、ある程度上達してから使うと良いでしょう。SUPERFINE はTIF形式で記録するもので、全く圧縮しないためRAWの約3倍の記録容量を使います。FINEはそのデジカメの最高画質をJPEG形式で記録するものです。例えば500万画素なら、RAW ⇒10MB、SUPERFINE⇒30MB、FINE⇒2.5MB、STANDARD⇒1.5MB、(FINE以下JPEG形式では、写真の内容により1枚あたりの大きさは異なります)。JPEGでのFINEとSTANDARDではちょっと見た程度では差は判らないレベルなので、枚数を稼ぐにはSTANDARDでも良いのではないかということです。

 画質を落としてでも枚数を稼ぐのは、あくまで初心者向けですが、大量の写真を撮る場合、大容量記録メディア(コンパクトフラッシュ、SDHCカードでは市販32GB、最大256GB)を使うか、予備の記録メディアと交換することで可能になります。
 また左の写真(「エプソンP-7000」)のような記録メディアから直接読込める携帯用大容量(現在最大160GB)ハードディスクと液晶画面まで備えたストレージビューアーと呼ばれるものもあります。このようなものを使えば、海外など長期旅行でも安心して大量に撮ることができます。またパソコンよりちょっと画面は小さいですが作品の出来栄え確認や編集も可能になります。

 パソコンに取り込んだら、全部保管するとハードディスクが持たないので、まず、ピンボケやブレボケは使い物にならないので、なぜそうなったのかちょっと反省した上で削除します。次にじっくり作品を見て、良さそうなものを選んで、別の保管用フォルダーに移動します。大体これで1/10程度には絞り込めるでしょう。残ったカス?は適当な時期に削除すればよいでしょう。保存用フォルダーには年月日と撮影場所等の名前を付けて、CD−RやDVD−R等にもバックアップとして保存しておきます。

 フォルダー名の例:20020914道満公園
          20021010那須

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