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3.基本の基はブレ防止

 デジカメを手にして早速何か撮りに行きましょう。公園にでも行けば、人や野鳥、花などいろんな被写体があります。どんどん撮ってきました。さて家に帰ってパソコンに取り込んで、画面に大きく出してみると、いまいちビシッと決まっていないということがよくあります。
 写真作品の基本は決まるべき部分のシャープネスが決まっていることです。
 デジカメ中級機以上なら必ずAF(オートフォーカス)機能が付いており、マクロ以外ならピントは概ね合っているはずです。何かボケているなというのは殆どの場合手ブレです。デジカメは小型軽量なので手ブレを起こし易いものです。 手ブレの起こり易い条件を挙げてみました。

・光量不足:曇りや雨、早朝、夕方、建物の陰、屋内、森の中
・望遠:望遠にすると、レンズも暗くなりシャッター速度が遅くなります。さらにブレによる被写体の動きも大きくなるので非常にブレ易くなります。
・接写:接写の条件は望遠と同じのため、望遠同様ブレ易くなります。

 いい被写体がカメラにぴったりの位置や光が良好な条件にあるのはごくごく稀です。暗いところにあったり、距離があったりするものです。このような場合はシャッター速度が遅くなったり、ズームを望遠側にしたりします。これをうまく捕らえるにはブレなくする。すなわち確実な写真を撮るには三脚を使うことが基本ということになるでしょう。どこに行っても、カメラマンが重そうな大きな三脚を使っているのはこの為ですね。しかし、大きな三脚は他人にとって迷惑になることが多いので気を付けなければなりません。植物園などでは三脚禁止というところも沢山あります。使えないところでは迷惑をかけない方法で工夫することも必要です。条件の良い場合も手持ちなら、しっかり構えてブレない操作が重要です。また、リモートケーブル、リモコン、セルフタイマー等でシャッターブレを防ぐことも必要です。

  

ブレの例:左の写真はこのサイズではブレはあまり判りませんが、100%サイズで見ると右のようにブレています。このブレはL版プリントでもはっきりわかり、ブレの失敗作です。このブレの原因は@手持ち撮影Aカモも動いているB周囲が木に覆われ、やや光量不足です。うまく写っているかどうか、その場で確認できるのがデジカメの利点ですが、この程度のブレやピンボケは液晶モニター画面では確認できません。この場合の対策は、やはり基本に従って三脚を使うことです。三脚を地面にたてると機動性が無くなるとか、三脚禁止の場合でも、カメラに小型の三脚を取りつけて肩に担ぐようにするだけでもかなりブレ防止になります。

デジカメの手ブレ防止機能について
 最近のコンパクトデジカメには殆ど手ブレ防止機能が付くようになりました。またレンズ交換式デジタルカメラでも手ブレ防止機能の付いた機種やレンズが出てくるようになりました。確かに手ブレ防止機能を有効にしておけば、目だった手ブレは少なくなります。しかし、1千万画素を越える機種で等倍まで大きくしてみると、完璧ではないことがわかります。手ブレ防止機能には限界があるのと、シャッタータイミングが手ブレ防止機能の復帰とたまたま合ってしまうなど、場合によっては却ってブレが大きくなることもあります。記念写真程度なら手ブレ防止機能は非常に便利な機能ですが、写真作品として仕上げたい場合にはあまり期待しない方がよいでしょう。またしっかりした三脚を使って撮影する場合には手ブレ防止機能はOFFにしておきましょう。

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