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26.作品にマンネリ化を感じたら

 同じ機材を使って、同じような風景や花などを撮っていると、「結果の作品が変り映えしないな」とか「以前にも似た写真を撮ったな」と、マンネリ化を感じるのではないでしょうか。
 このマンネリ化を脱して、新鮮な作品を生み出すにはいくつかの方法があります。私が試してみたいくつかを挙げてみました。
1.機材を換えてみる。
 最も大きな効果が得られるのは、焦点距離の異なるレンズを導入してみることです。デジタル一眼レフなら超広角と称される10mm〜20mmクラスのレンズを導入するとか、逆に超望遠と称される300mm〜600mmクラスのレンズを導入してみることです。コンパクトデジカメでも最近は35mm判換算で28mmよりもっと広角からの15倍ズームとか倍率の大きいものでは30倍ズーム付きのものが手ごろな価格で発売されるようになりました。特に超広角で撮ると全く異なる作品の世界へ突入したという感覚が得られます。また超望遠では従来は全く手が出せなかった被写体を対象とすることも可能になります。また、焦点距離に拠り被写界深度が大きく変るので作品のイメージは全く異なるものになります。
2.撮影の高さ位置を変えてみる。
 通常、我々が被写体を探したり構図を考えたりするのは立った状態であり、この目線で物を見ています。この状態で撮影すれば、よく見慣れた構図の作品が出来上がることになります。これで撮影された作品は自然であり、それはそれで優れた作品を生むことができるでしょう。しかしここではマンネリ化を感じた時の対策としてどうすれば良いかということです。前後左右に動いて構図を考えるのは誰でもやることなのですが、それに上下の移動も取り入れてみましょう。上への移動は脚立とか何か台が必要になるので容易ではありませんが、時々脚立を持ったカメラマンを見掛けることがあります。逆に低い位置は容易にできることです。よく、子供やペットの写真を撮る時は被写体の目の高さで撮るのが基本であると言われます。まずはしゃがんでみることですね。さらには、地面にカメラが付く程の超ローアングルも新鮮味のある作品を生む可能性があります。

 左の写真は春先によく見るオオイヌノフグリですが、これはいつもよく見るものです。これを超ローアングルで青空をバックに撮ったのが左の写真です。
3.フィルター効果を活用してみる。
 画像効果を狙うフィルターとしてソフトフォーカスフィルターやカラーフィルターなどがありますが、デジタルカメラでは実際にフィルターを付けなくても、フィルターを付けたと同じような効果を得ることができます。カメラ自体に色んな効果を得るフィルター機能が付いた物もあります。また、カメラにその機能が無くても、後でソフトウエアでフィルター効果を付与することもできます。ただし、その効果を狙うためには、撮影時にそれを意図して背景を選択したり、露出補正しておく必要があります。
 このサギソウの写真はソフトフォーカス化を意図して背景を暗く撮影し、PhotoShopを使ってソフトフォーカス化したものです。

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