18.天気と写真
自分もそうなのですが、「今日は晴れているから撮影に出掛けよう。」という場合が多いですね。人にとっては晴れた日の方が気分もよく、何を見ても晴れている方がきれいに見えるからでしょう。確かに風景や花の写真では晴れのもと、太陽光を活かして撮影された作品が多いですね。でも、土日しか使えない我々では、土日がきれいに晴れているケースは多くありません。天候に恵まれなくても、曇りや雨、霧を活かした写真も楽しめるのではないでしょうか。
諸先輩方の力作を拝見していると、曇っている方がきれいに撮れる被写体もあれば、霧がかかっている方が幻想的ですばらしい写真が撮れるとか、雨天だからこそ美しい被写体もあります。人の目とカメラの目ではかなり異なります。人の目で鬱陶(うっとう)しくても、カメラの目で見ると美しいという被写体を探してみましょう。
1.曇りの方がきれいに撮れる被写体
花自体の色をきれいに出したい場合は、日差しの無い方が一般的にはきれいに撮れます。日が当たってしまうと当たっている部分と陰の部分で光量の差が大き過ぎて、露出過多と露出不足の部分ができてどちらも色がきれいに出ないためです。
私は人物はあまり撮りませんが、屋外でのポートレートの場合は日差しが無い方が断然きれいに撮れます。
先日、ツツジの紅葉が真っ赤だった(下の左)ので思わず撮ったのですが、次の瞬間日が差してきたら葉の表面の白い反射光が混ざって鮮やかさが半減してしまった(下の右)という経験があります。 被写体の肌感や色を重視する場合には、日差しが無い方が良いようです。
2.雨が似合う被写体
梅雨や秋雨の時期は鬱陶しくていやなものですが、こんな時こそ撮影に出掛けるべき被写体もあります。
雨の方が元気の良い植物や動物・・・アジサイ、葉の水滴、水生植物、カエル、等々
3.霧を利用した写真
風景写真で霧をうまく使った写真が多いですね。
下の写真は筆者の作なので、大したこと無いですが、晴れよりも良く撮れたと思います。
山霧の中で、バックの木がシルエット状になりました。 | 霧で水面反射が強調されちょっと幻想的になりました |