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16.紅葉を撮る

  紅葉は風景では最も撮りたくなる被写体のひとつです。撮り方としては、すべての撮り方でそれなりの効果を活かせるものです。
 紅葉の見頃は一週間程度で、年により前後するので、事前によく調べて最もきれいな時に行きましょう。

1.広角で辺り一面の紅葉を撮り込む。 2.望遠で遠くの紅葉を引き寄せて撮る。
  水に映った紅葉も趣がある。
3.青空をバックに撮る。太陽を背にまたPL(偏光)フィルターを使った方が青空がきれいになります。PLフィルターはモニター画面を見ながら回転させ、青空が最も濃くなる位置を選びます。 4.紅葉の透過光で撮る。このような場合、葉は傷みのないきれいなものを選びましょう。これは傷みがあります。
5.マクロで葉を大きく撮る 6.紅葉のライトアップ。自動露出にまかせると真っ白の部分が多くなります。少なくとも-1の露出補正が必要になります。三脚、リモートケーブルは不可欠です。

 デジカメで紅葉を撮る時、特に注意したいのは、白く明るい空や、水面の反射光が入る紅葉風景を撮る時、多分割測光のAE(自動露出)で補正なしに撮ると全体が白っぽくなってしまい、紅葉の鮮やかな色の表現ができないことが多いです。この原因は非常に明るい部分が存在するとAEが暗い部分を黒ツブレさせないように露出オーバー気味に決定してしまうためではないかと思われます。従って、このような場面では、-0.7とか-1.0程度の露出補正が必要となります。ただし、この傾向はカメラの機種や測光モードで異なり全く逆のプラス補正が必要な場合もあります。結果をモニターで確認して露出補正を決めましょう。

補正±0, f3.5, 1/90 補正-0.3, f4.5, 1/90 補正-0.7, f5.6, 1/90

 もうひとつ紅葉を撮るのに重要な注意事項があります。それはホワイトバランスオートでなく太陽光にしておくことです。画面全体が紅葉で真っ赤になるような写真を撮った場合、オートだとカメラが勝手に補正して青みを付加するため、赤い紅葉がピンクっぽい色になってしまうことがあります。

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