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★★ LS60MTのファーストライト ★★
2021年04月08日
雲があってファーストライトにはふさわしくなかったのですが、新しい高価な太陽望遠鏡なのでどうしても試してみたくて撮影しました。全部雲越しで白っぽくなっています。
最初に目についたのは北東部のダークフィラメントでした。あまりにもはっきりしていたのでゴミかな?と疑ったのですが、シーイングによる揺れ動きが太陽と同じなのでダークフィラメントとわかりました。光球面は昨日のPSTと比べるとムラはあまりありません。エアプレッシャーによるチューニングをいじってみたのですが、今日は条件が悪く雲が通過しているのでどの位置が良いのか分からず、取り敢えず最初に見えたダークフィラメントが最も良く見える位置にしました。プロミネンスも同時に撮れるのか試みてみましたがこれも雲に邪魔されてPSTの時と同様露出を変えて撮影しました。この写真は光球面とプロミネンスを切り貼り合成しています。一応プロミネンスも写っていますが、明るくないです。PSTとの大きな違いはエタロンの調整しなくても東西両縁のプロミネンスが同時に見られることです。北東部のダークフィラメントは昨日動画にしたプロミネンスのようです。またそのつながりに非常に淡いですが背の高いプロミネンスがあります。
格子状ノイズはこの画像ではわかりません。元画像では出ています。今のところ解決策としてはディザリングのように微妙にずらして撮影すれば消えるかも知れません。ところが300フレームを撮影しようとするとWindows10がUSBを切ってしまうのでできず、カメラをUSBハブを通さずSurfaceのUSBに直付けして何とか使えました。こんな問題も出たので落ち着いてLS60MTの評価は出来ませんでした。画像処理の段階でこれまで通りに処理していたら何か変?そうだ!太陽望遠鏡の殆どが鏡像で左右反転しているのだと気が付いてやり直しました。
USBが切られてしまう原因は電源と思われ、セルフパワーのUSBハブを注文しました。

【撮影データ】EQ6R、LS60MT/B600、ASI178MM、FireCapture、Capture Area=2080x2078、File type=SER、USB Traffic=100、Gain=200、Shutter=0.810ms(光球面)、Gain=200、Shutter=5.000ms(プロミネンス)、100frames、AS!3-Wavelet、左右反転した上太陽の北極を上になるよう-26.25°回転
昨日のPSTの画像です。光球面のムラがいかに酷かったかが分かりますね。
【撮影データ】EQ6R、CoronadoP.S.T.、ASI178MM、FireCapture、Capture Area=2080x2078、File type=SER、USB Traffic=100、、Gain=100、Shutter=0.3ms(光球面)、100frames、AS!3-Wavelet、太陽の北極を上になるよう-26.26°回転
LS60MT+3Xバロー+ASI178MMを常設EQ6Rに載せた状態です。ウエイトは5㎏1個を根元に付けてバランスが取れています。ファインダーは昨夜また紙細工で作ったものを両面テープでくっ付けているだけですが、これで充分使えます。サランラップの芯を8㎝に切って太陽側は厚紙を貼って中心にピンホールを開け、接眼側はコピー用紙を貼っただけです。
取り付けネジはM5-2本のようなのでしっかりした材料が見つかれば、望遠鏡の取っ手として使えるようなものにしたいと思います。
2Xバローレンズを付けた状態もテストしました。当然ですが太陽の大きさは辺で2倍になり焦点距離840mmで撮ったような結果が得られます。

3Xバローを付けた状態でプロミネンス動画を撮ろうと試みたのですが、雲があるとFireCaptureのオートガイドがうまく機能しないので止めました。
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