HOME
ブログ一覧
戻る
前のブログへ
次ブログへ
★★ EQ6R赤道儀PEC機能テスト ★★
2019年06月03日
今日も雲が多く撮影できる空ではありませんが、折角導入したEQ6Rの性能を確かめたくて、いろいろテストしています。今日は雲の少ない場所を選んでPEC(ピリオディックエラーコレクション)機能のテストを行いました。PECを有効にするには、PECトレーニングを行わなければなりません。ウォームギアには周期的な回転ムラが生じるので、これを実際に望遠鏡で星を見ながら回転ムラを手で補正し、その補正値を記録しておいて、ギアの角度に対して補正しようとするものです。1サイクル10分前後ですが、焦点距離2000mmの望遠鏡で、パソコン画面にArcturusを50ms露光で映し、パソコンカーソルの矢印先端をそこに置いて、ズレそうになれば左右ボタンで補正する方法でやってみました。本来なら左ボタンと右ボタンは同じ回数押すことになるはずでしたが、このEQ6Rでは左ボタンが圧倒的に多かったです。もしかしたらモーターが少し速く動いているのかなという気がしました。そう言えばEQ6Rが届いた日に木星を撮影したのですが、動きが少し西方向に偏る傾向が見られました。
PECトレーニングを行った後、追尾モードをPEC+恒星時にしてオートガイドと併用したところ、RA側の補正は殆ど出ない状態でした。(普通はオートガイドとPECは併用しないそうです)
この後、M57に向けてみたら何とか撮れそうだったので、PECとオートガイドを有効にした状態で撮影してみました。赤道儀のテストなので、冷却なしでの撮影です。オートガイドが順調な分、EQ5GOTOで撮影したものより若干良くなった感じです。星がボケたのはシーイングかピントの問題のようです。SharpCap-PROから出力されたpngファイルではDark/Flatが適用されたようでアンプノイズなしで、周辺減光、カブリもありません。ただホットピクセルはありました。

[撮影データ]SkyWatcherEQ6R赤道儀、PEC:ON、AutoGuideあり、Meade8"、F10、2000mm、QBPfilter、ZWOASI294MC-PRO、冷却無し、SharpCap-PRO使用(Dark/Flat適用された?)、Capture Area=4144x2822、Gain300、Exposure=300sec、png22frames、総110min、SteraImage8でスタック・調整、SIでのDark/Flat適用なし、辺約1/4にトリミング

木星 シーイングはいつもよりは少し良い感じはしましたが、高度が低く、東京の空を通しての撮影なのでこれ以上は難しいのかな。FireCaptureを使っていますが、PECをONにしていると撮影中の動きはあまりありません。地面からの振動もありません。

[撮影データ]SkyWatcherEQ6R赤道儀、Meade8"、AstroStreet GSO ED3倍バロー、6000mm、ZWO ASI290MC、FireCapture使用、ROI=800x608、FPS (avg.)=91、Shutter=5.823ms、Gain=450 (75%)、Frames captured=5000、AS3!、RegistaxWavelet、Photoshopで調整

土星 これも代り映えしません。向い宅の屋根ギリギリでの撮影でした。
[撮影データ]SkyWatcherEQ6R赤道儀、Meade8"、AstroStreet GSO ED3倍バロー、6000mm、ZWO ASI290MC、FireCapture使用、ROI=640x480、FPS (avg.)=104、Shutter=9.454ms、Gain=550 (91%)、Frames captured=5000、AS3!、RegistaxWavelet、Photoshopで調整
BACK 前のブログへ 次のブログへ