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★★ Quad BPフィルター使用で色々撮影 ★★
2018年12月09日
 
 今日は雲が多い予報だったのですが、折角の新月期で晴れ間もあったので撮影しました。撮影していると雲が出て中止し、別の天体に移動する形で短時間づつですが、4天体を撮影しました。

M33さんかく座渦巻銀河 Quad BPでは赤が強く出て、青が弱いので、処理において、青を持ち上げる調整が必要となります。光害カットフィルターよりもかなり光害カット効果は大きく、少ない枚数、短い総露出でも写ります。

[撮影データ]SkyWatcherEQ5GOTO赤道儀、Nikkor300mmf2.8、Quad BP Filter、ZWO ASI294MC-PRO、-10℃、Capture Area=4144x2822、SharpCap使用、Gain=400、Exposure=30s、35s、16frameづつLiveStack、全72frame2360s(39m)、Flat適用、SI8&Photoshopで処理、トリミングなし

M45プレアデス星団 ちょっと低い高度だったので、ヒストグラムピークを50%にするのに20秒と短くなりました。

[撮影データ]SkyWatcherEQ5GOTO赤道儀、Nikkor300mmf2.8、Quad BP Filter、ZWO ASI294MC-PRO、-10℃、Capture Area=4144x2822、SharpCap使用、Gain=400、Exposure=20s、16frameづつLiveStack、全104frame2080s(35m)、Flat適用、SI8&Photoshopで処理、トリミングなし
 
カリフォルニア星雲 初めての撮影ですが、まあまあの出来です。

[撮影データ]SkyWatcherEQ5GOTO赤道儀、Nikkor300mmf2.8、Quad BP Filter、ZWO ASI294MC-PRO、-10℃、Capture Area=4144x2822、SharpCap使用、Gain=400、Exposure=35s、16frameづつLiveStack、全94frame3290s(55m)、Flat適用、SI8&Photoshopで処理、トリミングなし

IC443クラゲ星雲 クラゲの頭は写りましたが、触手部が殆ど出ません。雲で中断しましたが、総露出1時間以上は必要なようです。昨年は3日がかり総時間7.7時間かけないと触手部は写らなかった対象です。

[撮影データ]SkyWatcherEQ5GOTO赤道儀、Nikkor300mmf2.8、Quad BP Filter、ZWO ASI294MC-PRO、-10℃、Capture Area=4144x2822、SharpCap使用、Gain=400、Exposure=35s、16frameづつLiveStack、全64frame2200s(36m)、Flat適用、SI8&Photoshopで処理、トリミングなし

前回12/7と今回12/9の2回の撮影で、Quad BPフィルターの効果を評価すると、強力な光害防止フィルターとして使えるということです。今回2回とも、月はありませんが、雲があって明るい空であったにも関わらず、光害カットフィルターLPS-D1と比べて、ヒストグラムピーク50%にするのに3~4倍の露出をかけられたので、それだけコントラストの高い結果が得られました。そのため処理のあぶり出しでは余裕があり、ノイズの少ない仕上がりになります。光害カブリも少なくSI8でほぼ完全に補正できます。難を言えば青色の表現が弱いことです。ナローバンドフィルターなので当然のことですが、雲がかかると全体が赤っぽくなるので、空の透明度が良くなれば青ももっと出るのかなと期待しています。

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