2017年12月12日

　

　光害地での天体撮影の挑戦を続けていますが、今日は22時過ぎまで雲で待たされたのでM33は撮影できず、IC434馬頭星雲だけを撮影しました。連日同じ天体を狙っているので撮影手順には慣れてきました。ところが今度は慣れた為のちょっとした失敗もありました。撮影を仕掛けて仮眠したのですが目覚ましで起こされて見に行ったら、子午線超えでカメラが赤道儀台にぶつかって止まっていました。
　馬頭星雲は3日分をコンポジットできたので大分ノイズは少なくなり自分なりにはまあまあの作品に仕上がりました。

［撮影データ］SkyWatcherEQ5GOTO赤道儀、スターアライメントの基準星はRigel、NikonD5500、OptlongCLSfilter、Tamron200-500mmの500mm、ISO3200、F6.3、120秒、101枚をSI8で加算合成、Photoshopで調整、少しトリミング

これを撮影した元データは次の写真です。星は写っていますが星雲は全く見えません。ヒストグラムピークは1/2辺りです。これより露出を増やすと全体が白っぽくなり星は白飛びしてしまいます。光害地では馬頭星雲は双眼鏡でも望遠鏡でも見えません。これを見えるようにするのはデジタル技術です。元データに含まれる本当に微かな情報を積み重ね、不要な光害情報は切り捨てて必要な部分だけが浮かび上がるようにしています。