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★★ Sky Watcher EQ5 GOTO赤道儀 オートガイド練習3 ★★
2016年12月28日

 SkyWatcher EQ5 GOTO赤道儀使用でのオートガイドの使用練習を続けていますが、色々問題が発生して、安定した再現良いガイドはまだできていません。これが出来ないことにはどこかへ遠征しても失敗作で無駄になってしまいます。
 今日は北極星の見えないバルコニーです。赤道儀設置の水平と赤緯の角度をある程度正確にしてホームポジションを決めれば、1スターアライメントの際、赤経方向の補正をすることで、極軸はかなり正確になることが分かってきたので、バルコニーに戻った次第です。この設置方法でアルデバランやプレアデス星団、オリオン大星雲を自動導入したところ、カメラモニターのほぼ中心に入ったので、今後はこの方法でやっていけそうです。
 オートガイド練習をまずヒアデス星団撮影で行ったところ、全く問題なくガイドされました。

[撮影データ]スカイウォッチャーEQ5GOTO、オートガイド、Tamron200-500mm、ニコンD5500、300mm相当、ISO800、F5、120秒4枚をPhotoshopで調整、フラット処理適用

 次に自動導入でプレアデス星団を指定すると、ほぼピッタリカメラモニターに収まりました。若干の構図修正を行い、そのまま撮影続行できました。今回はオートガイドがあるので、ノイズを減らすべく、ISO800とし、露光時間を長くしました。超光害地の割には薄っすらと星間ガスも写ってます。この撮影の間、オートガイダーソフトPHD2で出来るだけ安定したガイドが保てるよう、パラメーターを変えてみたりしました。

[撮影データ]スカイウォッチャーEQ5GOTO、オートガイド、Tamron200-500mm、ニコンD5500、750mm相当、ISO800、F6.3、240秒120秒4枚をPhotoshopで調整、フラット処理適用

 次にオリオン大星雲に向けてみました。500mmを付けているので、長秒露光ならNGC1977ランニングマンも写らないかな、とF6.3、ISO800、240秒で撮ってみました。結果の写真は真っ白状態ですが、RAWで撮影しているので、極限まで処理してみました。その結果、何か薄っすらとそれらしき星雲が認められます。でも黄色っぽいリングが出てしまいました。

[撮影データ]スカイウォッチャーEQ5GOTO、オートガイド、Tamron200-500mm、ニコンD5500、750mm相当、ISO800、F6.3、240秒60秒をPhotoshopでコンポジット調整、フラット処理適用

 ここまで、撮影中PHD2のグラフを見ながら、RAとDECのAggresivenessとHysteresisなどのパラメーターを変えてみたのですが、撮影対象を変えてキャリブレーションをやり直した辺りから、DECの赤いグラフが徐々に上にあがり、その後突然下に消えてしまうという著しい動きをするようになってしまいました。これはパラメーターを変えると多少は変わるのですが、突然下に消えてしまうという動きは変わりません。後で原因に思い当たったのですが、構図調整をEQ5GOTOのコントロールボタンで動かしていますが、取説のどこかにバックラッシュの影響を避けるには、WEST方向とNORTH方向だけで位置決めし、行き過ぎた場合は一旦大きく戻して、再度WEST方向とNORTH方向だけで位置決めするように書いてあったことを思い出しました。どうやらガイド星がSOUTH方向へずれた場合に、NORTH方向への修正信号を出す際に、バックラッシュ分も含めて大きな修正値を出してしまうため、一気にNORTH側へずれてしまうのではないかと思われました。これはキャリブレーションスタート時点で、DECのNORTH方向バックラッシュがあると、キャリブレーションで実際よりも大きなバックラッシュがあるように計算されてしまうのではないかと思った次第です。
 従って、次からはキャリブレーションを行う前の位置合わせはWEST方向とNORTH方向のボタンだけを使うようにしてみようと思います。また、ガイド中に南にある星が短時間で上だけや下だけにずれる場合は、極軸を東西方向に微調整してみるのも一法かと思われました。
天体撮影中に地震に遭うとどうなるのか

 上の一連の写真撮影中に茨城県北部で震度6弱マグニチュード6.3の地震があり、我が家でも震度3~4程度の揺れがありました。ややゆっくり気味の揺れが比較的長く続きました。
 丁度240秒での撮影中だったのですが、結果は等倍切り出しで左の写真のようになりました。オートガイドなので地震の揺れも修正されたのでしょうか飛んだ2つの点で写っています。
 天体撮影中の地震って結構多いのですね。検索してみると色んなケースがあるようです。
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