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★★ Sky Watcher EQ5 GOTO赤道儀 DECギアがはずれた ★★
2016年12月25日

 SkyWatcher EQ5 GOTO赤道儀使用でのオートガイドの使用練習を続けています。前回はバランスウエイトの付け忘れがあったので、オートガイドの検証にはならなかったので、今日も北極星で極軸合わせをするべく、いつもの2階バルコニーではなく、玄関先で隣との僅かの隙間から北極星の見える場所で極軸合わせを行いました。
 極軸望遠鏡で極軸を合わせ、3スターアライメントをしようとしましたが、2つ目の星が見えない場所で、選択表示される星がすべて使えない結果となりました。そこで2スターアライメントに変えてみましたが、やはり2つ目以降の星が低い位置で周りの家に隠れて使えず、何度もやり直しているうちに1時間以上経過したのでしょうか、選択表示される星が変わり、2スターアライメントを実施することができました。
 前回はセレストロンC5を載せたのですが、今日はTamron200-500mmを付けたカメラを載せました。M45プレアデス星団を自動導入するとほぼピッタリカメラモニターに表示されたので、「よしよしうまくいってるな」と、オートガイドを使った撮影を開始しました。始めのうちは、グラフ表示で表示範囲内に青赤の線が上下してまあまあ良好なガイドをしてくれました。これで撮ったのが下のプレアデス星団です。

[撮影データ]スカイウォッチャーEQ5GOTO、オートガイド、Tamron200-500mm、ニコンD5500、750mm相当、ISO3200、F6.3、120秒4枚をPhotoshopで調整

 上のグラフは良好な状態です。

 ところが、撮影を継続しているうちに、赤経の青いグラフは表示範囲に収まっているのに、赤緯の赤いグラフは表示範囲を飛び出してばかり、上へ行ったり下へ行ったりで全く安定しなくなってしまいました。
 プレアデス星団はこれくらいにして、次はヒアデス星団に移ろうと、自動導入を行ったところ、いつものヒューンという音でなく、ギーというような音が混ざり、ヒアデス星団とはかなり離れた位置で停止しました。これはギアが噛み合わなくなったな、と直感、異音はDECのギアで発生していたのでグッと押さえると一旦収まりましたが、すぐにまた発生。これでは駄目だなとオートガイドは止めて、赤経のみの一軸追尾でヒアデス星団を撮影。極軸は合っているのでオートガイドなしでも殆ど問題なく追尾しています。

[撮影データ]スカイウォッチャーEQ5GOTO、オートガイドなし、Tamron200-500mm、ニコンD5500、300mm相当、ISO3200、F5、60秒4枚をPhotoshopで調整

このあと、EQ5GOTO赤道儀の修理を行いました。

DECのギアはずれは、ネジの緩みだったのですが、ネジ1本でモーターが取り付けられており、それも、ギアを取り付ける設計の常識はずれの取り付け方なので、これは必ず発生する不具合と言えるでしょう。おそらくEQ5GOTO赤道儀を買った人の100%に、この不具合が発生しているのではないでしょうか。とりあえずネジを締めるだけでなく、多少ネジが緩んでもギアがはずれないよう取り付けの隙間に紙を挟んで接着剤で固定しておきました。

もうひとつの三脚の脚が出ない不具合も修理しました。

脚は左側写真のような部品で組み立てられており、ネジがパイプを直接押さえないよう、小さな金具が挟んであるのですが、どうやらこの金具が噛みこんだようです。結果として、右の写真のように内パイプにへこみ傷が付いています。しかし、このへこみ傷は私が引き出そうとして力を入れてねじった程度では付かないほどの大きなへこみ傷です。おそらく製造組立段階で金具がうまく収まらないまま組み上げてしまったようです。
この赤道儀はコストパフォーマンスが一番だと言われていますが、これだけ不具合が多いとパフォーマンスは半減以下と見るべきで、結局は価格相応、安いだけ色々不具合が発生する赤道儀だということですね。自分なりに不具合修正しながら使っていくことになりそうです。
不具合が発生したのなら、「クレームを付けて交換してもらえば」と思われる方も多いでしょうが、たとえ交換してもらっても、同様の商品が届いてまたまた不具合対応をしなければならないことになり、「面倒くさい」ばかりです。自分で不具合対処できない方は返品して、2倍3倍の価格で国産の赤道儀を買うことでしょうね。
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