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★★ C5拡大撮影でアイピーステスト ★★
2016年06月04日

 惑星撮影の究極であるWEBカメラでの撮影後ですが、やり残していたテストがあったのでやってみました。それは拡大撮影におけるアイピースの性能がどの程度影響するのかということです。C5での拡大撮影に使ったのはPL10mmアイピースですが、レンズ口径が8.5mmで価格が1480円という安物なのでボケたのではないか。もっと高級なアイピースなら明るく鮮明に写るのではないかという疑問です。テストのために高価なアイピースを買うわけにはいかないので、KOWA TSN-664EDでの拡大撮影で使ったアイピースTSE-14W 30XWをテストしてみることにしました。これは30000円もする高価なもので口径が25mmもあります。取り付け方式が全く異なるので、これも紙とアルミ板を使って何とか取り付けられるようにしました。
 PL10mmアイピースと比べて、覗いてみた限りでは鮮明さや明るさの差は感じられません。焦点距離10mmと14mmの差で倍率は多少異なります。大きく異なるのは視界が広いということです。観望には良いでしょうが、撮影では全くと言っていいほど差は感じられません。

セレストロンC5にKOWA TSE-14W30XWを付けた状態
拡大撮影法では倒立像になりますのでご注意ください。

火星

木星

土星

 シーイングは同程度としてC5+PL10mmとC5+TSE14Wを比較すると10mmと14mmの違いで小さく写ったという程度で、期待した「小さいけどすごく鮮明」というのはありませんでした。
拡大撮影と言っても、惑星はAPS-Cサイズのイメージセンサーに1mmにも満たない点でしか写らない現状です。拡大撮影の本領を発揮するにはこの3月にVixenが発売したHRシリーズ2mm程度のアイピース(税別28000円)を使えばよいのかも知れません。しかし私の機材でそこまでやるには導入の難しさやシャッターショックによるブレの問題がより大きくなるので、頑丈な赤道儀導入が優先課題となりそうです。
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