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★★ C5 2×テレプラス WebCamで惑星撮影 ★★
2016年06月05日

 セレストロンC5にWEBカメラを付けての惑星撮影体制が自分なりにほぼ確率した感がありますが、間に2×テレプラスを入れてみるというのが失敗のままでした。失敗の原因は高倍率のため小さなWEBカメラ撮像素子への導入が難しいということでした。
 今日は梅雨入りしたというので、天体撮影は諦めていたのですが、夕方にはきれいに晴れたので、駄目元で再度試してみることにしました。明るい内に機材セットし、望遠鏡ファインダーとWEBカメラに写る位置をしっかり合わせておいて暗くなって木星が見えるのを待ちました。木星が十分見えるようになったので、ファインダーに合わせましたが、WEBカメラを接続したパソコン画面には何も写りません。WEBカメラをはずして確実に木星が視野中央になっていることを確認した上でWEBカメラを取り付けたところ、何かボヤ―とドーナツ状に写るものがありました。これだ!とピントノブを回すと明るい円が現れました。前回の導入失敗はピントがはずれていて見えなかっただけだったのですね。2×テレプラスを挟んでいるので、直焦点の時の2倍の大きさで写っています。これをデジタルズームアップするとほぼ画面目いっぱいにまでなります。そこで、ズーム無しと2倍、4倍デジタルズームしたものを撮影しました。結果はズーム無しと4倍デジタルズームを比較する形で挙げました。
 ズーム無し(左側)は400×400ピクセルでトリミングしたものを320ピクセルで掲載しています。これに対し4倍デジタルズームしたもの(右側)は長辺を1600ピクセルでトリミングしたものを320ピクセルにリサイズし、短辺の不足部分は補間して比較できるようにしました。
木星 2×テレプラスを使ったWEBカメラでの撮影ではこれまでで最高の鮮明度が得られました。デジタルズームはやはりボケるので、同じサイズに縮小しても同じ鮮明度にはなりません。ただ鮮明に写ったのはシーイングが良かったからかも知れません。
火星 ズーム無しは露出オーバーになってしまいました。これではデジタルズームの方が良く見えます。
土星 鮮明度はほぼ同等でズーム無しの方がノイズが多い状態です。これは後の画像処理の問題ですね。この画像では「カッシーニの間隙」が見えたと言えるのでしょうか。「カッシーニの間隙」は解像度の尺度でもあります。

 今回のテストでは、明らかに以前よりもきれいに撮れました。これは2×テレプラスの効果が有ったのか、シーイングが良かったためか何とも判定できませんが、理論的には2×テレプラスは使った方が良いと思われます。
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