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1.機材

デジカメで写真を楽しみたい」というとき、どんな機材が必要なのでしょうか。ざっと次のものを揃える必要があります。
デジカメ本体
電池、充電器
記録メディア
三脚
リモートケーブル又はリモコン
フィルター、アダプター
パソコン ●:必須
画像編集ソフト ○:写真を楽しむには必要
プリンター ※:デジカメ本体に同梱の場合あり

デジカメ:

 まずデジカメの本体、これが無いと始まりません。どんな機種が良いのでしょうかという質問が多いですが、「デジカメで写真を楽しみたい」という目的があるなら、中級機をまず使って、1〜2 年使い込んで、技術や知識を身に付けたら高級機を買うというパターンをお勧めします。「始めから高級機を買ったら・・」とお考えの方もいらっしゃるでしょうが、初心者では高級機はなかなか使いこなせないこと、機種による差や癖が自分の好みに合わない危険性があること、1〜2年で大きく進歩し、価格も安くなるので本当に欲しくなった時に最新の機種を買う方が結局は経済的です。

 さて中級機というのは、どんなものかというと、次の機能を持ったデジカメです。一般的に「ハイエンド・コンパクトデジカメ」と呼ばれるものからのスタートがお薦めです。

・画素数:500万画素以上(コンパクトデジカメでも1千万画素を越えるものが増えています)
・光学3倍ズーム以上
・マクロ撮影機能
・絞り優先機能
・フィルター取付可能(アダプターが必要な場合が多い)

電池・充電器:

 デジカメの電池には単三型を使うものと、専用電池を使うものがあります。単三型では使い捨て乾電池も使えますが、充電式のニッケル水素電池を使うのが一般的です。この場合、充電器も必要です。専用電池の場合は充電器 も同梱されている場合が一般的です。どちらの場合も、たくさんの写真を撮ると1日持つか持たないかという程度なので、予備電池を一緒に購入しておいた方がよいでしょう。
 右の写真は放電機能付き充電器にニッケル水素電池をセットした状態とリチウムイオン電池です。

記録メディア:

 従来のフィルムに相当するもので、デジカメ機種によっては、標準で付属していない場合も多くなりました。デジカメによって使用する記録メディアが異なるので、形式の確認をして、購入しましょう。2010年4月時点でよく使用されている記録メディアはSDメモリーカード、コンパクトフラッシュ、メモリースティック、xDピクチャーカードがありますが、SDメモリーカードが標準になる傾向がみられます。容量も色々ありますが、デジカメの解像度が1千万画素を越えるようになり1枚あたりのデータサイズも大きくなってきた一方、記録メディア価格はかなり安くなってきたので、出来るだけ容量の大きいものを選びましょう。2GB、4GB、8GB、16GBが一般的になっています。最近は32GB、64GBも発売され、最大容量は256GBにもなっています。少し旧式のデジカメによっては大容量メディアに対応できないものもあるので、機種を選ぶ場合には注意も必要です。
 動画も撮影するなら大容量は不可欠です。

コンパクトフラッシュ

SDHCカード

三脚:

 日中の風景を広角側で撮るなら手持ちで十分ですが、写真を楽しむ目的なら、望遠、早朝、夕方、夜景、屋内、花の接写も多くなります。この場合は手持ちではどうしてもブレてしまうので三脚は不可欠です。三脚は大きなものが有効ですが、重くて持ち運びが大変です。デジカメは軽量なので、ミニ三脚や一脚、山登り用杖タイプ、でも良いでしょう。
 最近のコンパクトデジカメでは手ブレ補正機構の付いたものが増えましたが、本格的にきれいな写真を撮る場合には手持ちでは無理があります。

リモートケーブル:

 三脚を使う場合に必要ですが、リモートケーブルの無い機種が多いです。この場合はリモコンでも構いません。リモコンも無い場合はセルフタイマーで秒数を小さくして使う方法もあります。

フィルター:

 フィルターが付けられない機種もありますが、中級機クラスではアダプターを使えば取り付け可能なものが多いです。活用したいフィルターとしては、PLフィルター(偏光)とNDフィルター(減光)です。購入の際注意したいのはフィルターを取り付けた場合に広角側で四隅が暗くなる現象(ケラレ)が出ないことです。特にPLフィルターは厚みがあるのでこの現象が出やすくなります。これが出る場合はステップアップリングを使って、一回りか二回り口径の大きなフィルターを使うようにします。
 PLフィルターは偏光させるもので、回転させることにより偏光方向を調整選択できます。偏光の効果は反射光を除いたり選択できるため、青空をより青くしたり、遠景のカスミを除いたり、水面の反射を除いたり、あるいはこの逆の効果を得ることができます。 PLフィルター 取付けネジ部に対して回転できるようになっている
 NDフィルターは減光させるものです。デジカメは光の回析の関係で絞りの最高がf8とかf9までしか使えません。シャッター速度もあまり速くできないので、山や海の明るい場所では露出オーバーになってしまうので不可欠になります。また、滝や渓流を低速シャッターで撮りたい場合にも必要です。
NDフィルター

パソコン:

 最近はパソコンが無くても、デジカメだけで写真プリントできる環境が整ってきましたが、写真の保存や整理、画面での確認や画像編集をするにはパソコンは必要です。さらに、最近は写真はプリントされたものを見るのでなく、パソコンやデジタルテレビの大画面で見て楽しむという傾向もあります。パソコンの仕様として、ハードディスク容量は大きいもの(500GB〜)内臓メモリーも大きいもの(Windows7、Windows8で4GB以上 DVDやブルーレイなど大容量ディスクへの書込み保存のできるものを選択した方が良いでしょう。

画像編集ソフト:

 デジカメにパソコン取り込み用ソフトが付属し、編集も出来るものもあります。また、インターネットのフリーソフトでかなり使えるソフトもありますが、一応、市販の写真編集ソフト(1万円程度)を購入しておいた方が良いでしょう。どのソフトが良いのかについては、使い易さで判断ということになります。編集機能としては、どのソフトも最低限必要な機能は備えています。よく使う機能としては、次のものがあります。

・サムネイル一覧表示(たくさん撮った中から気に入った作品を選別するのに不可欠です)
・トリミング(撮影現場で完璧な構図で撮るのは難しいので、やや広めに撮っておいて、トリミングで構図を固めます)
・リサイズ(写真はプリントだけではなく、メールで送ったり、ホームページに載せたりするので適切な大きさに直すことも多くなります)
・輝度や色の調整(露出やホワイトバランスの失敗は多いものです。多少の失敗はこれで調整ができます。また人物を逆光で撮ったとき、顔が真っ黒ということもあります。これには逆光補正とかシャドウ・ハイライト調整があると便利です)
・傾き補正(風景を撮ったとき、地平線や水平線が傾いて不自然になってしまう失敗もあります。これは傾き補正で修正します)
・印刷(気に入った作品は大きくプリントアウトしたいものです)

プリンター:

 プリントしたい場合に写真屋さんに出せば大きなプリントも可能で、1枚あたりは高いですが、プリンター、インク、紙を購入し、失敗も含めたトータルコストで比較すると写真屋さんに出した方が安いとも言えます。しかし、印刷したい時に印刷し、試行錯誤で色々やりたいならプリンターも在った方が良いでしょう。

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