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★★ またまた迷惑メール ★★ 2005年10月02日

 6月に迷惑メールについて書いたが、筆者のパソコンに届く迷惑メールは益々数が増えてきた。昨日届いた迷惑メールの数は18件、届いたメールの全部が迷惑メールである。何とか開かせようと、その件名はあの手この手で、ずばりアダルトサイトっぽいサイトに誘うものがあれば、親しい友人からのメールを装ったもの、件名の無いものまでさまざまである。初めて届いたらついうっかり開いてしまいそうなものもある。次にいくつか例を挙げてみた。
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 迷惑メールを防ぐ方法としてはフィルターをかける方法があるが、最近の迷惑メールでは何をキーとして選り分けたらよいのか悩んでしまう。差出人の名前はやアドレスはデタラメに作ったものが多く、毎回変わっているし、宛先と差出人が同じであったりする。件名にもいかがわしい言葉は一切使っていないものもある。これではフィルターもかけられない。

 確実な方法は自分のメールアドレスを変えればよいのだが、変えてもしばらくはOKであろうが、自分のホームページの連絡先として公開しておれば、すぐに使われてしまうことになる。奴等はコンピュータロボットを使って『@が付いて.で区切られた英数』という条件でインターネット内を探し回っているのだ。
筆者はやむなく毎日迷惑メールを削除しているのであるが、時々本当に必要なメールも一緒に削除してしまうこともある。

 アドレスを公開したり、どこかのサイトに書き込んだりしたことのある人は必ずと言ってよいほど迷惑メールの被害を受けていると思われる。今日の新聞によれば、この年内にも「改正特定電子メール法」が施行されるとのこと。これまでの法律では、受け手が許可していない広告メールには「未承諾広告※」と明示し、送信者の表示を義務づけていたが、違反者には総務省が改善を命ずるだけ。これが改正後は送信者のアドレスを偽った場合には警察が直接捜査でき、100万円以下の罰金か1年以下の懲役が科せられるとのこと。

 今現在届いている迷惑メールはすべて現在の法律にも違反している。果たして総務省は改善命令を出しているのか。取締りを行っている気配も感じられない。現在の法律でも取り締まりをしっかりやってくれれば防ぐことができると思われるのだが、一歩も走らずに今度は警察にバトンを渡そうというのであろうか。警察でどれだけ取締りや捜査ができるのか期待しながらも駄目だろうなというあきらめ感もある。

 筆者は最近JAVAのプログラミングを始めたのであるが、プログラムによるメール発信では何でも出来てしまうことが判った。メールの発信元アドレスやIPアドレスなどのヘッダー情報には何とでも嘘の情報を書き入れられ、何のチェックも経ず発信できてしまうのである。だから届いた迷惑メールから発信者を捜査しようとしても情報そのものが嘘なら発信元をつきとめることもできない。

 新聞記事によれば、迷惑メールを100万通出せば1%の1万人程度は騙されて金を取られるとのこと。1人1000円でも1000万円、騙して金をまきあげる仕組作りに100万円もかからない。プログラミング能力があれば金を使わず2〜3日で仕組作りができる。ぼろ儲けである。たとえ改正法でつかまって100万円以下の罰金を払っても蚊にさされた程度であろうか。

 迷惑メールを無くすのに最も効果のあるのは、迷惑メールを出しても儲からなくすることである。つまり、迷惑メールは開かず削除する。たとえうっかり開いてしまっても、そこで紹介しているサイトは絶対クリックしない。もしも何か請求が届いたとしても、消費者センターに相談するか、警察に届けるようにし、絶対お金を振り込まないことである。振り込み先ならそれがたとえ架空口座であっても犯人逮捕につながるてだてがあるのである。

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