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★★ 今が花粉最悪期 ★★ 2005年03月27日

 3月下旬は花粉最悪期である。花粉症が最も悪化するのである。今年は量が多いこともあって、症状もひどい。先日は紺色のマイカーが花粉で薄黄色になっていた。ぱらついた雨でまだらにこびりついて払っても落ちない。みっともないので洗車したのであるが、拭いている間にもううっすらと花粉が積もってくるほどであった。
 筆者は花粉症対策をしているのであるが、それでも駄目なのだ。前回はコラムに眼のかゆみを書いたが、鼻の症状がひどくなると、眼のかゆみなんて言っておれない。昨日は最悪だった。一昨日の夜は鼻がつまり、夜中中鼻水が出て、寝ているとこれがのどの方に流れるので、息ができなくなる。眠れないのだ。鼻スプレーなるものを使っても何の効果も出ない。苦しい夜を過ごして寝不足状態で出勤。マスクをしているのであるが、連日の大量飛散で、部屋の中にも堆積しているのであろう。外は雨が降ったが、部屋の中は人が動く度に花粉が舞い上がっているのだ。目には見えないので断定できないが、症状のひどさから想像がつくのだ。1日中マスクをしているが、お茶を飲んだり、食事をする時にははずさざるを得ない。そんな時に花粉を吸ってしまう。そうすると、鼻水が出る。マスクはべとべとに濡れてしまう鼻をかむのにマスクをはずす。そうするとまた花粉を吸ってしまう。この悪循環が数分ごとに繰り返されるのである。大量に持参したティシュペーパーも使い果たし、ついにはトイレットペーパーのお世話になる。前夜からの睡眠不足も加わり、頭がボーとしている。鼻水で水分が取られるので、水分補充で飲み物を飲む。この時また花粉を吸う・・・果てしない悪循環が繰り返されるのである。クリーンルームの中で働きたい。

 ようやく長い1日の勤めを終えて帰宅するが、自宅でも花粉が待っていた。家内が掃除をしてくれるのはいいが、窓を開け放って掃除をするので、掃除後の床には花粉が堆積しているのである。食事をすれば、また花粉を吸って・・と自宅でも悪循環との戦いである。

 ついに、家内が風呂に入っている間に、窓を閉め切った状態で自分で掃除機をかけて、目に見えないが、積もっているであろうと思われるあたりに掃除機をかけるのである。そして窓のまわりも濡れ雑巾で拭く。そして空気清浄機を強状態で運転。この作業中も当然マスクをしている。作業後、風呂で鼻をあたためて鼻づまりをなくし、その後マスクを新しいものととりかえて、ようやく症状は少しましになった。夜寝るのもマスクをつけたままである。

 趣味の写真撮りに出掛けても、マスクをしていると、肝心の時にメガネが曇ってしまうのである。先日は目的地の花粉量が特に多いとの情報があり延期してしまった。

 花粉情報によれば、花粉の量は連日50〜100個、多い日はこれ以上。これは1cm2あたり1日で測定板に落下する量である。落下する数と空中を浮遊している数の関係はどうなのだろう。風が強ければ、落下するより浮遊する方が多いように思えるのであるが、部屋の中は掃除をしなければ、どんどん蓄積されるので、人が動くと舞い上がって、1cm3あたり数個程度の密度になってしまうのではないだろうか。マスクをしていても、脇の隙間から入るのであろう。

 少なくとも、あと半月(例年はサクラが散る頃まで)は花粉との虚しい闘いが続くのである。花粉症では死なないって誰かが言ったそうだが、へたすると併発症なんかで死ぬのではないか。

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