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★★ レンズ買ったぞー! ★★ 2005年03月14日

 昨年、N社のデジタル一眼レフカメラを購入し、オールマイティ的な28−300mmズームレンズ(10.7倍)を付けて使ってきた。しかし、これでは10倍ズームデジカメと同じで、レンズ交換式カメラの利点は何も使っていないことになる。そろそろ2本目のレンズを買おうかと考え、何が良いか色々調べた。所詮貧乏なので、欲しいと思うものが何でも買えるわけではない。財布の中身とにらめっこしながら、考えた次第である。筆者の『撮影スタイル』『望む結果』『価格』を前提に、使用者評価やレビューレポートを参考にした結果、野山を歩きまわって、風景や野草の花をきれいに撮りたい。あまり重いものは持てない。高価なものは無理。という条件を1本目と合わせ持って満足できるであろうと思われるT社の90mmマクロレンズに決めた。

 ところが、いざ、ネット販売店で注文しようとすると、このレンズのN社マウント向けがメーカー在庫不足で欠品状態となり注文できないのである。別の店でも予約受付となっており即納はできないらしい。それだけすごい人気なのだろうか、ということは自分の選択が正解であったと言えるので自信を持って購入できるはずである。他メーカー製の類似のレンズも販売されており、それは在庫があるようであるが、こうなると、在庫がないからといって、そちらに切り替えることもできない。

 写真作品のできばえはかなりの比率で機材に依存するところが大きいものである。当然カメラマンの腕や感性もあるが、機材が貧弱では腕や感性を発揮できる幅が狭くなってしまうのである。極端に言って、もしシャープネスの甘いレンズを使ったとしたら、カメラマンの最高の技術を発揮してもボケた作品しか生まれないのである。暗いレンズだと動いているものを止めて撮るのは不可能である。ピントや露出が自動化された現在では機材の応答速度や正確さがそのまま作品に反映されてしまうのである。そしてこれら機材の性能の中でもレンズの性能によるところが最も大きいのだ。そのため、写真作品を生む場合にレンズの選定というのもカメラマンの技術のひとつに挙げられるのである。これはまた、カメラマンの経済力にかかわってくるのが悲しいところである。

 そこで、もとの話に戻るが、筆者が買おうとしているT社のマクロレンズは『○○伝説』と言われるくらい以前より定評があり、シャープでボケ味も良いということである。また価格も手頃であるというのが人気の高いところであろう。筆者がこれに決めた時、Y掲示板に機種名を書き込み、「次のレンズはこれに決めた」としたのであるが、これが品切れになった原因とは思えないが、とにかく、一眼レフカメラユーザーの殆どがこのレンズを持っているのではないかと思われるほどである。半月以上も待たされてようやく念願のレンズを手に入れることができた。これが筆者の作品の質向上に繋がることに期待する。

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