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★★ あずき羊羹を作った ★★
2024年10月01日

 私が癌で入退院を繰り返していた2020年に妻が買っておいたと思われる小豆を見つけた。おそらく私の快気祝いの赤飯を作るつもりで買ったのであろう。ところが私が寛解したあとすぐに妻が膵臓癌に罹り、快気祝いをする暇もなく妻は2021年11月に亡くなってしまった。

 小豆の賞味期限は2022年4月となっていたが乾物なので問題ないと思い放置していたが、さすがにそろそろ食べておかないといけないなと思い始めた。でも妻は亡くなっているので赤飯というのもどうかなと思い、羊羹を作ってみようかと思い至った。

 ネットで羊羹の作り方を調べたところ、餡子を寒天で固めればよいと判った。ところがあずきの餡子を作るのが大変そうだった。所要時間も10時間以上かかりそう。そこで、時間のかかる工程は電気圧力釜を利用することにした。

 まず、普通のステンレス鍋で強火で小豆を15分ほど煮て、一旦あくの出た煮汁を捨て、電気圧力鍋に移して豆モードで15分間煮た。電気圧力鍋はスイッチを入れて放置すればよいので便利だ。1回目の調理終了後に煮え具合を見たところちょっと不足気味だったので同じ豆モードで2回目の電気圧力鍋調理をかけた。2回目調理終了後は小豆は充分柔らかくなっており、水分量も適量だったのでステンレス鍋に戻した。別の小さい鍋で寒天を水に溶かして加熱、これを煮た小豆に加えて火にかけながら混ぜた。これにレシピの1/3量の砂糖を4回に分けて加えた。レシピの1/3量にしたのは高齢者に砂糖は良くないし、甘味控え目が良さそうだからだ。4回に分けて加えるのは砂糖の浸透圧で小豆の水分が抜けて固くならないようにということである。最後に食塩を少々加えて加熱攪拌を終了。型に流す金属バットを探したが見つからなかったのでポリエチレンの浅い蓋付容器に流した。粗熱を取った後冷蔵庫で冷やして完成!

 食べてみた。甘過ぎずちゃんと羊羹の食感。初めてにしてはうまく出来た。

 独りで食べるには多すぎる。砂糖少な目なので日持ちもしない。人にあげるには形が悪すぎる。ということで、主食ごはん代わりにこの羊羹を食べることにした。1週間ほどは羊羹ごはんでーす。


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