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★★ 口笛が吹けなくなった ★★
2023年11月16日

 筆者が若かりし頃は口笛は何の苦も無く吹けた。それも息を吐きながらだけでなく吸う時も口笛を吹けたものである。だから、ブレス無しで続けて歌などを吹いたものだ。

 ところが何時頃からか分からないが口笛を吹く機会が減ってあまり吹かなくなっていたのだ。それでも犬や猫に会った時にピュッピュッと口笛を鳴らして彼らの注意を引くことが出来たものだ。だが、歳をとるに連れ全く口笛を吹くことが無くなっていた。

 独り身の高齢者になって、やることもないのでふと口笛を吹こうとしてみた。ところが全く音が出ないのだ。フーフーとかヒューヒューとしか聞こえない。耳が遠くなって高温が聞こえなくなっているがそのせいではないようだ。

 ネットで「口笛が吹けなくなった」と検索してみたところ、同じような悩みの記事がいくつか見付かった。それによると老化による口の周りの筋肉(口輪筋)の衰えが原因だそうで、再度練習を重ねて筋肉を鍛えれば吹けるようになるらしい。

 早速練習を始めてみたが、ちょっとやそっとでは音が出ない。すぐに練習に飽きてしまい長続きしないのだ。そこで風呂で湯舟に浸かっている時に口笛の練習をするのを習慣化してみることにした。10分~20分湯船に浸かるのだがその間ずーっと口笛練習も返ってつらいものだ。結局は実質5分程度の練習になった。

 その結果数回練習を重ねたらほんの少しだけ音が出るようになった。だけど進歩は遅~い。筋肉が衰える高齢者がそれを鍛えるのは並大抵の努力では達成できないようだ。

 さて、私は続けられるだろうか?もし、自由に口笛が吹けるようになったら、この後に追記するつもりです。追記が無ければ達成出来ないまま寿命で死んだと思ってください。

【追記】2024年1月17日
 前回書いてから2ヶ月経った。口笛は吹けるようになったのか?というと自由自在ではないが何とか吹けるようになった。1日置きでの入浴時の5分ほどの練習で、何とか「知床旅情」を1曲吹けるようになった。とは言っても最初はやっぱり音が出ない。少し練習すると中音部の音が出るようになる。低音部と高音部は大分練習をしてからでなければ出ないのだ。でも何とか1曲吹けるようになったのだ。だけどそこからの上達が無い。
 口笛が吹けなくなったのは口輪筋の衰えに因るのだが、練習して鍛えるのと、老化で衰えるのが拮抗しているようで、上達するにはもっと時間をかけて鍛えなければならないようだ。ちょっとサボると老化の衰えに負けてしまうようである。積極的にタンパク質を摂取して、ウォーキングなど運動もして体中の筋肉を劣化防止しなければならないようだ。今年で80歳になるのだが老化は止められない。少しでも遅らせていわゆる「ピンピンコロリ」を願うしか無いようだ。

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