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★★ 胸郭出口症候群を患った ★★
2014年06月16日

 筆者は3ヶ月ほど前から時々腕が痺れたように感じるようになった。何だろうなと思いつつそのままでいたのだが、1ヶ月ほど経つとその症状が次第に悪化し、腕の痺れ感は肩から小指までに広がった。また背中の肩甲骨辺りが痛く感じるようにもなったのだ。特に症状がひどく感じるのは朝のうちで、昼頃には少しおさまって耐えられたのだが、それから1週間ほど経つと肩甲骨辺りの痛みと腕の痺れ感がおさまらなくなった。1日中、腕を上げたり、首を動かす度に「ヴー」っとうならなければならなくなってしまったのだ。痛みは単純な痛みではなく、痛み、痺れ、痒みなど全感覚が合わさったような何とも言えない痛みである。

 そのうちおさまるだろうと軽くみていたのであるが、おさまる気配がない。背中の痛む部位に使い捨てカイロを貼ると少しは楽になったので、3,4日続けてみた。それでも治る気配がないので、ネットで調べてみた。症状から判明したのが「胸郭出口症候群」である。今年70歳になる筆者が初めて目にする病名である。テレビの健康関係の番組でも見たことが無かった。しかし、ネットで調べるとたくさんヒットした。「胸郭出口症候群」とは首から肩の骨や筋肉の間を通る神経や血管が圧迫されることにより発生する症状で、なで肩の女性や重いものを持つ労働者、パソコンなどデスクワークをする人が罹りやすいとのこと。

 筆者が「胸郭出口症候群」になった原因は何だろう?と考えてみた。筆者はいかり肩の男性であるが、この7ヶ月ほど前に双子の孫が誕生して子育て支援で頻繁に孫を抱っこすることが多くなったのだ。孫は日毎に重くなっていく。これは重いものを持つ労働者でもある。また当ホームページを運営しており、パソコン教室の講師もしているだけにパソコンの前に座る時間も長い。ということは、上にあげた3つの罹りやすい条件の2つが合致しているのだ。また加齢による筋肉量の減少もあるため、胸郭出口付近の筋肉量の大きなインバランスが生じたためと考えられる。原因が分かれば治療法も分かるはずだ。また色々ネット検索してみた。医師側の情報では薬や、おおげさに手術というのもある。でも医者にかかったが治らないという患者側の情報も多い。それら多くの情報の中で、信用出来そうなサイトを見つけた。
http://kyoukaku.noor.jp/entry149.html
このサイトの作者本人が何年間も胸郭出口症候群に苦しみ、ついに運動療法で治したという情報である。このようなネット情報では、何か物を売るためのサイトが多く、肝心の部分は「DVDを買ってください。」というようなものが多く、ここにもDVDの紹介はあった。しかし、このサイト自身はアフィリエイトで稼いでいるようで、細かく見ていくと、運動の仕方も図や写真入りで出ていた。他にも類似の運動療法を紹介するサイトもあった。

 そこで、ダメ元でここに出ていた運動療法なるものに従ってやってみたところ、3,4日で症状が軽減してきた。治療には3ヶ月ほど要すると書いてあったので、まじめにこの運動療法を続けてみたのである。その結果、1ヶ月ほどで症状は殆ど無くなったのだ。「効果あり」とみて、再発しないようにその後もその運動療法を続けている。

筆者のような高齢者になると、加齢による諸症状が出るものである。実際、右耳には耳管解放症と耳鳴りがあり、これは何をやっても治らない。耳鼻科にかかっても「歳相応です」と治療しようともしてくれない。このように見てくると、ネットは医者以上の医療情報を提供してくれるものだとつくづく実感したものである。尤もネット情報はすべてが正しい情報ではなく、あくまで自己判断、自己責任で情報を受け取らなければならないのは当然のことである。

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