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★★ 初めて冬タイヤを使ってみた ★★ 2013年12月24日

 この11月に昨年ハイブリッド車アクアを買ったディーラーの担当セールスが来て、「スタッドレスタイヤのキャンペーン中なのでいかがですか」と言ってきた。キャンペーンは11月いっぱいまでということなので、”お得”なのかなと思い、購入に至った。

 筆者は18歳で運転免許を取得したので運転歴51年になるが、この間「冬用タイヤ」なるものは使ったことがなかった。若かった頃はよくスキーに行ったものであるが、雪道ではタイヤチェーンを付けるのが一般的であったのだ。ある時期にはスパイクタイヤが普及したが、これが雪や氷の無い道路も走ったため、道路舗装を傷めたり春先の道路粉塵公害を起こし大問題になったものである。この問題がきっかけで、スパイクタイヤ禁止となり、スタッドレスタイヤが開発されるに至ったのである。スタッドレスなら乾燥道路を走っても道路を傷めないし、高速道路からすぐ雪道に入ることもできる。面倒なタイヤチェーン脱着作業も不要なのだ。そこで、雪国でなくても冬季になると冬タイヤに履き替えるケースが急増したのである。

 さて、冬タイヤに履き替えて1ヶ月経ったのであるが、一度も雪道や凍結道路を走っていない。そこで、冬タイヤを試すためにどこかへ行ってみようと言うことになった。そして行ったのが長野県の地獄谷温泉の野猿公苑である。ここは野生の猿が温泉に入ることで有名である。志賀高原に近く、筆者ホームページ「山写真紀行」のネタとしても絶好の場所である。

 朝5時半頃さいたま市の自宅を出て、関越道、上信越道、長野道と高速を走った。上信越道の標高の高いところでは、凍結しているらしい濡れ色路面もあったが、全く不安を感じることなく走れた。以前に夏タイヤで同様の路面を走ったら、スリップで左右の車輪の回転差が出てアラームが表示されたことがあった。高速を出て国道を走ったが、道路に雪は無い。目的地近くの温泉への道に入った途端に雪道になった。圧雪の登り坂である。多少は滑るのではないかと思ったが、全く滑らない。上り坂の発進もスムーズである。試しに急ブレーキをかけてみたところ、ABSは作動したが、横滑りも無くすぐに停止した。ほースタッドレスタイヤは大したものだと感心させられた。

 雪道走行に自信を持ったので、地獄谷温泉の後に志賀高原に車で登ってみた。スキー場があるのでかなり上まで除雪してあり、車やバスが走行できるのだ。くねくねした雪の山道を夏と同じようなスピードで登ることが出来た。カーブで尻を振るようなこともないし、ヒヤッとすることは一度も無かった。スタッドレスタイヤのテレビコマーシャルで雪道の急カーブを高速で回ったり、氷の上で急停止したりしているのを「まゆつば」で見ていたのであるが、「本当だったんだ」とタイヤの技術に本当に感心させられた次第である。
ただ雪道走行では、路面抵抗が大きいためかアクアでも燃費はあまり良くない。志賀高原の登り下り合わせて15KM/Lほどであった。

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