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★★ MOS検定試験を受けた ★★ 2012年09月26日

 筆者は先日MOS試験のWord2010とExcel2010を受け、合格した。
 MOSとはマイクロソフトオフィススペシャリストの略で、ワードやエクセルなどのマイクロソフト製品の利用スキル(技能)を証明できる資格である。
 「マイクロソフトは好きではない」と言っていた筆者がなぜマイクロソフトの資格試験を受けることになったのかは以下をお読みいただきたい。

 「パソコンでワードやエクセルが使えます。」と言っても、一般的には「ワードやエクセルを使って文字入力とか数値入力ができる」程度の人が大半のようである。ところが、実際に企業において仕事としてワードやエクセルを使うとなると、お得意先宛のビジネス文書を判り易く体裁良く図やグラフも入れて作れなくてはならないし、企業のコンピューターシステムから吐き出される大量の数値の塊を分析して、わかり易い報告書に仕上げることも出来なくてはならない。また、リタイアした人が地域サークル活動のチラシを作るにしても、文字だけの紙よりはカラフルで図や写真の入ったきれいなチラシを作りたいと思われるでしょう。それが出来るにはMOSに合格する程度の利用スキルが必要なのである。

 最新のオフィスソフトでは考えられる機能がほぼ100%備えられており、それらを組み合わせて使えば「何でもできる」と言っても過言ではないだろう。それだけにそれらを使いこなすにはそれなりの利用スキルが要求されることになる。「それらを有効に使いこなすことが出来ますよ」と証明するのがこのMOS資格である。(もう一段上にMOTマイクロソフトオフィスエクスパートという資格もある)

 ある縁で「パソコン教室の講師をやらないか」と話を頂戴したのであるが、講師になるには一応MOS資格程度は持っておく必要があるとのこと。筆者のパソコン暦は長いのであるが、ワードやエクセルの利用スキルについては、「ワードやエクセルを使って文字入力とか数値入力ができる」に毛の生えた程度のものであった。「どのくらい出来るのですか?」と聞かれても「○○年やりました。」程度でしか返答ができなかったのである。そんなわけで「MOS資格を取る」ことになったのである。

 試験を受けるとなると、勉強しなければならない。話をいただいたパソコン教室の講座に入会し、ワード、エクセルの基礎、応用、ドリルなど一通りテキストにそって勉強した。最後にMOS受験用の模擬試験まで入った「対策テキスト&問題集」で勉強した。テキストを使って勉強していると、それまでワードやエクセルで使ったことがなかった機能がいっぱいある。以前は「おせっかいな機能だ」として機能をわざとOFFにして使わないでいた機能も、勉強してみると「便利な使い勝手の良い機能」に思えるようになった。とにかく機能が多いので、やりたい事とタブやリボンメニューの入り口の関係を覚えるのが大変。これは「頭で覚える」よりも「指で覚える」までに慣れることである。テキスト付属の模擬試験はランダムを入れて6回分が入っているが、筆者はこれをWord、Excelについてそれぞれ10回、すなわちそれぞれ60回づつ実行した。受験直前ではすべて100%正解までになった。

 一応の自信を持って試験に臨んだのであるが、本番の試験では、出題の表現が模擬試験と若干異なるとか、勉強したテキストに一度も出てこなかった出題があるなど、多少焦ってしまった。これは問題をスキップして残り時間でじっくり探して何とか解答することができた。結果は試験直後に画面表示され合格であった。全部できたと思ったのであるが、そう甘くはない。問題理解の勘違いや、表現の似た項目の取り違い、うっかり手順を飛ばしてしまう、などがあり、いくつか不正解があった。

 MOS試験は落とす試験ではなく、合格させる試験なので、しっかり勉強して受験すれば必ず合格するようである。しかし、ワードやエクセルをいつもよく使っているからといって勉強しないで受験すると必ず不合格になるでしょう。よく使っている人でも経験と勘だけで解答しようとすると時間ばかりかかって30〜40%正解するのが限度のようである。筆者は勉強後でも初めての模擬試験では40%がやっとであった。

 MOS資格はマイクロソフト社が認定する資格であるが、これに合格すると、「広く世界中でオフィスの活用スキルを証明できる」ということで胸を張れるような気がするし、「MOS資格を持っている」と言えば、それだけでパソコンスキルを相手に評価してもらえるでしょう。

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