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★★ 春から夏の山歩きに必須の「滑り止め」 ★★ 2012年03月18日

 筆者はかつて4月末に立山の室堂へ行った時、アイスバーン化した雪道の坂で滑って転んだことがある。若い頃からスキーにはよく行っていたので、どんな状況で滑りやすいのかとか、どんな靴でどんな歩き方をすれば滑らないのかといったことは熟知していたのである。だから冬の札幌に数名で出張した時など、まわりのみんなが踏み固められた雪の上でツルツル滑って転んでいるのに筆者は同じような靴を履いていても、しっかりコースを選んで滑らない歩き方をするので決して滑って転ぶようなことは無かったのだ。この室堂のケースは「絶対滑るぞ」と察知して恐る恐るゆっくり歩いたのであるが、アイスバーンの坂道であったため察知した通り滑って転んでしまったのである。手には三脚を付けた一眼レフカメラを持っていたのであるが、「滑るぞ」と構えていたので、幸いにもカメラを壊すこともなく、尻餅をついただけで、ちょっと痛かったが怪我することもなく済んだのである。

 この時「靴の滑り止め」を持って来るべきだったと大いに反省したのである。季節はもう初夏に入ろうとする折だったため、準備の際にリュックに滑り止めを入れるということが全く頭に浮かばなかったのだ。冬山に登るならアイゼンは必須であり携行忘れなどあり得ないのであろうが、冬山をやらない筆者のような山歩きハイキング人では春先にはなかなか滑り止めを持って行くというところまで頭が回らないものである。

 筆者はこんなことがあって以来、雪や氷のある可能性のある場所へ行く時は必ず靴に装着する簡易滑り止め(写真)を携行するようになった。これはゴム製で接地面に数個のスパイクが付いており、固いアイスバーンでも氷に食い込んで滑らない。小さくたためて軽く、簡単に脱着できるので便利である。

 今年の筆者は、関東に積雪のあった翌日の公園での野鳥撮影にもこの滑り止めは大いに役立った。また、奥秩父の三十槌の氷柱撮影でも役立った。山だけでなく、冬の雪国の観光でも役立つ。

 今はもう3月も下旬に入りすっかり春であるが、山はまだまだ冬である。この時代、車やケーブルカー、ロープウエイでかなりの標高まで容易に登れるようになっているので、むしろ春から夏にかけての山歩きでは、残雪もあることだし、これが締まって固くなっているので「滑り止め」は必須であると言えそうである。
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