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★★ 初めてのハイブリッドカー ★★ 2012年02月26日

 昨日は大安吉日であったため、買い換えた新車のトヨタアクアを納車してもらった。

 アクアはトヨタのハイブリッドコンパクトカーで、昨年末に発表発売された車である。発売前から非常に燃費の良い車と期待され人気も高く、発売1ヶ月で事前予約も含めて12万台を受注するというプリウスに次ぐ大ヒットの車である。

 筆者も先のコラム「車を買い換えるぞー」の通り事前予約組であったため、比較的早め(とは言っても予約から4ヶ月待ち)の納車となった。それまで11年間乗ってきた車の車検期限がこの2月末であったのであるがギリギリで間に合った。

 ここ数年プリウスを始めとしてハイブリッドカーの人気が非常に高くなっている。ハイブリッドカーはガソリンエンジンと電気モーターの組み合わせで走る車であるが、ガソリンエンジンだけの従来タイプと比べると電気モーターや大容量バッテリー、それらの制御機構を持つので価格は割高であり、その価格の差をガソリン代の差で取り戻そうとすると、平均的な年間1万km走行で10年以上も要し、それは日本における車の寿命に等しい。ハイブリッドカーの価格はかなり安くなってきているが、税金優遇や補助金を加味しても、まだ経済的なメリットにはなっていない。それでもこんなに人気が高く、何ヶ月も納期待ちしてまでも乗りたいと思うのは、次の考えからであろう。

 1)化石燃料の消費を少しでも少なくして、地球温暖化への影響を低減したい。・・・おそらく大半の購入者の考えはこれであろう。
 2)将来、ガソリン価格は必ず高騰するであろう。
 3)話題の最新技術の車に乗ってみたい。

 筆者も正にこれらの考えから、税金優遇・補助金分を差し引いてもまだ多少割高なハイブリッドカーのアクアを選んだのである。

 早速、近場をチョコチョコと走ってみたのであるが、車としての乗り心地は以前の車と比べると若干落ちる。前の車よりもホイールベースは短く、車体重量も軽く、出力も小さくなっているので当然のことであろうが支障を感じる程ではない。何よりも初めて経験するハイブリッドカーの運転に興味があって楽しいものである。

 まず運転席に座ってブレーキペダルを踏みながらスタートボタンを押すのであるが、前面画面にREADYの表示が出るだけで、エンジンはかからない。サイドブレーキをはずしてアクセルペダルを踏むと、殆ど音も無く動き出すのだ。その内エンジンが自動でかかるのであるが、走行中は路面音と混じって殆どわからない。走行中はエンジンがかかったり切れたりしている。前方赤信号でアクセルペダルを放すと少し回生ブレーキが働きバッテリーへの充電が始まる。ブレーキペダルを踏むとさらに回生ブレーキが強くなり充電量が増す。最後だけ通常の油圧ブレーキで止るのだ。停止した時には既にエンジンは止っている。よく言われるアイドリングストップとは全く異なり、この車のエンジンにアイドリング状態はないのだ。エンジンは必要な時に効率の良い回転数以上で働き、必要ない時は止っているのである。エアコン暖房ONの状態で長時間停車していると、暖房と充電を兼ねて1分間ほど勝手にエンジンがかかることがある。この時はそこそこの回転速で回るので、割と大きなエンジン音になる。 何と言っても、ハイブリッドカー運転の最大の興味は燃費である。従来の車の燃費は何度か満タンまで給油し、走行距離を給油量で割って計算するまで判らないのであるが、この車ではコンピューターが内蔵されており、走行状態を記録しているので、走行ごとの燃費やトリップメーターごとの燃費がメーター画面に表示されるのだ。これによれば、5〜10kmの走行で20km/L以上の燃費は確実で、前の車の2倍以上である。もう少し長距離を乗れば、30km/Lに近い燃費が出そうな気もする。

 この車が筆者の生涯最後の車になるよう(事故で最後になるのではなく、運転できなくなる年齢まで)、安全に大切に乗っていきたいと思う次第である。

《追記》2012年2月29日
 昨日、少し遠出し、さいたま市から榛名山まで走ってきた。行きは国道17号線、帰りは関越道で渋川〜所沢までのルート。この間のメーターの平均燃費(Lあたり走行距離)を記しておく。
 さいたま市自宅〜前橋市:33km/L(17号線)
 前橋市〜榛名湖    :15km/L(急な登り)
 榛名湖〜渋川伊香保IC :99km/L(急な下り)
 渋川伊香保IC〜上里SA :30km/L(速度80km/h 少し下り坂)
 上里SA〜所沢IC    :25km/L(速度100km/h)
 上里SA〜自宅     :25km/L(所沢ICを出た後渋滞あり)
 全行程  256km    :26km/L(暖房ONでの停車約30分を含む。外気温:-1〜7℃)
 条件の良い一般道走行ではカタログ値に近い燃費が出ることが確認できた。しかし、高速道100km/h走行では物足りない結果と言える。満足できる燃費を出すには80km/h程度で走行するしかなさそうである。

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