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★★ 投棄されたバイク ★★ 2011年01月28日

 筆者は健康のために毎日のように彩湖の周囲を歩きながら野鳥や野草の撮影を行っている。彩湖周辺で戸田市の管理する彩湖・道満グリーンパークやさいたま市の管理する荒川彩湖公園ではしっかり管理され、定期的に清掃作業も行われて気持ちよく利用できるようになっている。ところが、これら公園の彩湖対岸側はあまり良く管理されていない。ゴミがいっぱいである。不心得な公園利用者も居るのだろう。飲み食いした後の食べ物の容器やコンビニのレジ袋が草薮の中に捨てられているのである。同じ捨てるのなら道路脇に捨ててあれば清掃もやり易いのであろうが、草薮の奥の方に投げ込まれているのでやっかいだ。捨てる奴らは誰かが回収することまで考えられない阿呆なのだから「ゴミを捨てないで」などの張り紙をしても効果は無いだろう。このような公園の管理ではある一定の割合でゴミを捨てる阿呆がいることを前提に考えておくべきである。

 先日、原付バイクが捨てられていた。ナンバープレートが付いたままである。そういえばその前にも彩湖の中に原付バイクが沈められているのを見た。これにもナンバープレートが付いていた。古くなって廃棄されたものではなさそうである。所有者本人が不法投棄するなら、ナンバープレートは当然はずすはずである。推測してみたのだが、バイクを使ったひったくりに使われたものではないだろうか。どこかでバイクを盗んできて、それを使ってひったくりを犯す。当然ナンバーなど見られて警察に通報されたかも知れない。犯人は新たに次のバイクを盗み、足が付きそうなバイクをここまで乗ってきて捨てた。おそらく二人組みで、閉園後に投棄して二人乗りで帰ったのだろう。当然ながら公園内はバイクは進入禁止になっている。だから警察も公園内まで取り締まりに来ないのを見越しての行為であろう。彩湖に沈められているバイクはもう何ヶ月も経っているがそのままである。道路脇に投棄されているバイクも1週間以上経つが、当初溝にひっくり返った状態であったのが、誰かが起こしてスタンドを立ててはいるが、まだ放置されたままである。

 読者には、「そんなのを見たらお前が警察に通報するべきだ!」とおっしゃる方もおられるでしょうが、一応弁解しておきたい。この場所は国交省関東地方整備局荒川上流河川事務所の管理になっており、オレンジ色のパトロールカーが毎日パトロールしている。当然このような状況は把握しているはずで、必要な処置はとられているであろうから筆者のような一公園利用者がしゃしゃり出るべきではないと思うのである。またこれが筆者の推測通りに本当に犯罪にかかわっているならなおさら関わりたくないのが本音である。

 ただ、国交省のパトロールカーは一体何のためにパトロールしているのだろうか?と疑問に感じることがある。当然荒川の堤防や彩湖の諸設備の点検が主目的だとおっしゃるかも知れませんが、それだけが目的ならパトロールは週1か月1で充分でしょう。毎日パトロールしているということは、おそらく公園としての彩湖の管理もあると思われる。実際不法投棄されているゴミに警告文が貼付されているので、不法投棄の監視もパトロールの対象と思われる。しかし、ゴミに警告文が貼付されて何ヶ月も経つのにそのまま放置されたままなのも変だ。だいたいゴミに「撤去しなさい」と貼り付けたところで、不法投棄した者が撤去するはずがない。ゴミだとわかりきっているものはパトロールの際に回収していけばいつもきれいな状態が保てるのに、なぜやらないのでしょう。おそらく国交省のお役人は「それは私達の仕事ではありません。そのうち予算をとって業者に清掃事業として発注します。」とおっしゃるのでしょう。公園の人目に付きにくい場所にブルーシートの住まいを設けている方も少しづつ増えているが、これらもパトロールは当然把握していると思われるが、何も策がなされていない。 ただ見て回るだけで何も実行しないパトロールだと悪名高い「国交省の税金の無駄遣い」のひとつだと言われても反論できないのではないでしょうか。

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《追記》2011年2月5日
 このコラムに載せたからということではないだろうが、コラム掲載の数日後に上記の道路脇のバイクは無くなった。また、大量に投棄されていたゴミも無くなった。ご苦労さまです。ただ、片付けられた後にまたゴミが捨てられていた。また彩湖に沈められたバイクは見つけにくかったためかまだ残っていた。代理放水で水位が下がった今では全体が見えるようになっている。