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★★ 迷惑メールに困っていませんか ★★ 2003年12月13日

 知人から「迷惑メールに困り果てて、メールアドレスを変更しました。」とのメールアドレス変更通知メールが届いた。これは携帯電話のメールアドレスである。私の携帯電話にも時々いかがわしい内容のメールが入る。迷惑メールが入るのはCメール(auだけのメール機能)でアドレス=電話番号のため、数字の合成で発信しているのだろう。ただし、これはau側で排除機能を入れてくれたので、最近は月に1〜2通程度でまあ我慢できる範囲である。かっては1日に何通も入って本当に迷惑であった。夜中、早朝にも入り、なんだろうとわざわざ起きだして見ると、いつものいかがわしい内容でまったく腹立たしいことこの上なしであった。

 今やメールは仕事上の必需品、生活上でも必需品になってきた。電車の中では携帯での通話は禁止されているものの、メールはOK。誰も彼もメールを読んだり入力したりしている。数年前の感覚でいると異様としか言い様がない状況であるのだが、それが当たり前の世の中になってしまっている。私自身も、電車を利用する時は、駅まで車で迎えに来てもらう為に、電車に乗るなり、携帯メールで到着時間を連絡している。仕事中の家族からの連絡もメールである。会議中でも受けられ、緊急な場合にはすぐに返信もできる。電話だと、相手が会議中かも知れない、電車の中かも知れないとか運転中かも知れないと気を遣わなくてはならないが、メールなら全く気遣い無しに送れる。携帯でもパソコンでも関係なくお互いにやり取りできるのもいい。パソコンの前に座っている時なら、入力も楽で速い。私はこんな使い方もしている。会社での仕事の続きで、自宅で資料を読んだり、文書を作ったり、インターネットで調査をしたりする場合、帰り際に資料や文書(もし機密内容なら、パスワード設定しておく)を自宅パソコンのアドレスに送っておく。夕食後に仕事の続きをやる時、メールから取出せば出来るのである。自宅でやった結果は、また会社用メールアドレスに送っておけば、翌日会社で取り出せる。だから通勤にはカバンは不要、手ぶらで通勤している。

 話がそれたが、そんなに普及しているメールだから、宣伝に使うと有効だと考えるのは当然である。また、DMだと発信者側に1通当たりいくらと費用がかかるのに対し、メールだと1通分の入力手間だけで、何千通でも何万通でも瞬時に出せ、発信に対する費用はかからない。相手が携帯だと、受信側に通信料がかかってくるのである。だから受ける方としては大迷惑、しょっちゅう受信音が鳴るし、かってに金まで取られるのである。

 迷惑メールは「スパムメール」と呼ばれている。SPAMというのは豚肉の缶詰の商標。英国の人気コメディ番組の寸劇(SPAMを連呼する迷惑な集団の話)から迷惑メールの代名詞になってしまったとのこと。

 こんなに迷惑なメールなので、法的にも規制がかけられている。平成14年の「特定商取引に関する法律」の改正では、本人の請求に基づかない広告メールはメールアドレスと解除方法を明記しなければならなくなったほか、表題部に「未承諾広告※」と掲げることが義務付けられた。違反した業者は行政処分を受けることになっている。だけどこれで解決するなら警察は要らない。始めから悪いことは承知の上でやっているんだから、発信側がどこの誰だかばれないように益々巧妙になり、クローン携帯を使うなど、益々悪どいやり方をあみ出している。

 さて、こんな迷惑メールを締め出す対策はあるのでしょうか。

 まず第一は、アドレスを知られないようにすることです。インターネットの懸賞などに安易に応募してアドレスを書き込んだりすると、実は個人情報収集目的のサイトであるということもあり、以後次々メールが届くことになってしまいます。アドレスを書き込む必要がある場合は、相手が信頼できる先なのかよく考えましょう。ホームページにアドレスを表示していると、悪徳業者のロボット検索で知られてしまうこともあります。@で探すので、断った上で全角@を使うなどの工夫も必要です。

 アドレスを知られてしまって、次々迷惑メールが届くようになってしまったら、絶対に開いたり返事を出したりしないこと。返事を出したり(止めろ!と言っても止めてくれない)開いたり(開くと相手に見たことが判ってしまう手口もある)すると、相手に有効な先であると認識され益々迷惑メールが増える結果になってしまいます。

 携帯なら、まず、電話会社に相談しましょう。電話会社側で防止対策を持っている場合もあります。パソコンなら、メールソフトに依りますが設定で防止できるものもあります。また、スパムメールと正常メールを選り分けてくれるソフトもあります。ここで説明すると膨大なボリュームになってしまうので、「スパムメール」のキーワードでインターネット検索し、信頼できるサイトの情報を参考にすれば、いろんな対策がとれることでしょう。悪徳業者を取り締まってもらいたいなら、財団法人 日本データ通信協会http://www.dekyo.or.jp/ や財団法人 日本産業協会http://www.nissankyo.or.jp/ に通報するという手もあります。

 いよいよ駄目なら、冒頭の知人のようにメールアドレスを変更することです。もちろんメール交換する相手全員に変更通知を出さなければなりません。

 いくらスパムメールを出しても、世の中の誰〜れも反応しなければ良いのですが、彼らが誘っているいかがわしい内容に引かれ、お金を使う人がいる限り無くならないでしょう。

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