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★★ よく物を落とす ★★ 2009年11月28日

 いつもは自転車で行くのであるが、昨日は運動のため公園まで歩いて行った。自転車も運動になるのであるが、家内は歩かないと駄目だと自転車の運動は全く認めないのだ。まあ、時間もあることだし、山歩きのトレーニングにもなるし、特に歩きが嫌でもないので歩いた次第である。どれだけ歩いたかの証拠付けのため、ベルトに万歩計を挟んで行った。

 歩きながら時々歩数確認していたのであるが、3度目に確認をしようとしたら、「あれ!万歩計が無い????」前回確認時が3千数百歩で、今回確認ではそろそろ5千歩近くになる辺りであった。落としたのだ。どこで落としたのか?色々考えてみるが、落とすような行動をした覚えはない。しかし、もともと万歩計のクリップは挟む力が弱く、ちょっと手が当たる程度ではずれそうになる代物であったのは否めない。そんなに高価なものではないが、貧しい我が家計では買い直すのは痛い。何はともあれ歩いた証明ができないではないか。・・・ということで、前回歩数確認した場所まで落ちていないか探しながら戻ることにした。

 歩いてきたコースを逆に辿りながら、足元を探しながら、色々考えながら歩いた。平日とは言え、公園には人が多い。同じ道を歩く人は1分間で1,2人程はいる。もしも万歩計が落ちているのを見つけた人はどうするだろう。高価なものではないので交番や公園事務所に届けるようなことはしないだろう。交番なんて無いし、公園事務所まで歩いたら15分、往復30分もかかるのだ。自分だったらどうするか・・・今、他人の万歩計を拾ったら当然無くした代わりにもらってしまうだろう。既に持っている状態なら、落とした人が探しに来た時わかり易い状態で、踏み潰されない場所に置いてあげるかな。拾われてネコババされてなければいいのだが・・・などと考えながら前回歩数確認した場所まで戻ったが、発見できなかった。あ〜ぁ、拾われてネコババされてしまったか、と半分以上諦めて、また最初に歩いたのと同じコースで歩いてみた。同じ道でも右側か真ん中か左側かも正確にもう一度辿ってみた。すると「あった!!」草の中で見つけた。何と落としたことに気付いた場所からたった100m程の場所であった。よく注意しながら戻っておれば、あんなに戻る必要はなかったのだ。「やれやれ、これで歩いた証明ができる」と思ったが、当然ながら探しながら戻った往復分の歩数はカウントされていない。まあ、落としたことを説明すれば納得もするだろうということにした。しかし、誰かにネコババされたと疑ったことにちょっと胸が痛んだ次第であった。

 考えてみると、最近よく物を落としている。どれもがカメラ関係の小物であるが、つい最近も三脚クイックシューのカメラ側締め具がいつの間にか無くなっていた。2日後に落としたかも知れない場所を探してみたが見つけられなかった。その前はカメラD90の液晶カバーがいつの間にか無くなっていた。その前は18-270mmレンズのキャップが無くなっていた。これは3日後に行ってみたら見つかった。さらにその前はカメラD70のファインダー目当てゴム、その前はD70の液晶カバーがいつの間にか無くなっていた。そのずーと前は充電池が1個足りなかったとか、未記録のメモリーカードが一枚無くなっていたなどなど。細かいものばかりであるが、よく落としている。どれも落とした可能性のある場所は草の小道なので、落ちても音がしないから気付かなかったのである。液晶カバーは同じ物を同じような状況で落としているから学習していないというか、対策を採っていないので始末が悪い。

 よく歳を取ると物忘れし易いと言われるが、筆者の場合は忘れたのではなくどこかで、物を出し入れしたり、付けたり外したりしている間にポロリと落としているのであろう。まあ考えてみれば、忘れるのと同様、作業時の注意力が散漫になったとか、手に持っていながら持っていることを忘れて落としたとか、落とす可能性の高いポケットに入れたとか、・・・・やはり歳のせいもあるのだろう。大昔に一度出張先でポケットに入れておいた数万円と領収書の入った財布が無くなっていたことがあり、大反省させられたのである。それ以来、財布は右の尻ポケット、免許証は左の尻ポケットで必ずボタンをかける。脱ぐ可能性の高い上着ポケットには大切な物は入れないなど、物の持ち方には充分注意するようになり、その後の数十年は全く物を落とすことは無かったのである。もう一度初心に帰り、交換部品は入れ場所を決めるとか、外れる可能性のある部品には紐を付けるとかテープで貼り付けるなどの対策を取るべきだと再度反省させられている。「気が付いたらカメラ本体も無くなっていた」ということがないようにしたいものである。冒頭の万歩計については携帯用ストラップを取り付け、クリップがはずれても絶対に落とさない対策を採った。

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