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★★ パソコンの故障、ディスク交換 ★★ 2009年02月13日

 パソコンで最も故障し易い箇所はハードディスクだろう。パソコンの中でメカニカルに動く部品としては、このハードディスクとDVDディスクドライブと冷却ファンがあり、メカニカルに動いているということは必ずいつか寿命がくるということである。ところがこのハードディスクは最も重要な部品のひとつであって、これが壊れると、パソコン自体全く起動すらしなくなってしまうのである。

 先日筆者が仕事で使っているノートパソコンが故障した。いつも通りに使っている最中に何かカチカチカチという音が聞こえ始めたのだ。何かなと思っている内に、一瞬画面がブルー画面に変わり、次の瞬間画面が消えてしまった。カチカチ音は続いている。耳を近づけてみると、どうやらハードディスクのヘッド移動音のようである。キーボードのどのキーを押してもCtrl+Alt+Delを押しても反応はない。仕方なく電源ボタンの長押しで電源Off。再度電源ONにすると、BIOSのメーカーロゴマークが表示された後、またカチカチ音がして、画面には・・・Disk read error・・・と出た。ハードディスクが読めないのだ。何度やっても同じ結果になる。

 オンサイト保守契約してあったので、電話連絡。2日後に修理に来るとのこと。諦めてパソコンを使わない作業に変えた。と言ってもパソコンを使わないと何も仕事にならない。机の上や中の書類の整理やら不要物の廃棄やら、おかげで身辺整理ができて片付いた。何時間か経った後、もう一度ハードディスクの壊れたはずのパソコンの電源を入れてみたところ、なんと、ちゃんと起動するではないか。そして最初に「重大な障害から復帰しました・・・」のような意味のWindowsのメッセージが出た。その後は何事もなかったかのように動くではないか。「よし、今のうちにバックアップを取っておこう」とLAN接続の外部ハードディスクへのコピー作業を始めた。まず最初はデータ。そして、ディスク交換しても設定値がそのまま使えるようにDocument and settingsの中全部。ただし、これは一旦ログアウトしてadministratorでログインしないと使用中のためコピーできない。そして、アプリケーションの入っているProgram Filesをバックアップコピーした。コピー作業に3時間ほどはかかった。念のためにレジストリもエクスポートした。

 2日後に修理の人が来た。チェックツールを持参しており、一通りチェックをかけたが、異常は無いとのこと。「念のためにハードディスクは交換しましょう」ということである。折角来てもらったのだから何もしないで帰すのも申し訳ないし、ハードディスクが壊れている可能性は高いので、とりあえず交換してもらうことにした。「とりあえず」とはいっても、交換するということはパソコン全体を再セットアップしないといけないということになる。当方でバックアップ以上の作業が必要だということである。

 結局、まっさらのパソコンと同じ状態になった。セットアップとデータ戻しを行わなくてはならない。まず、パソコンを起動、ここではadministratorで起動し、パソコン名やユーザー名を登録する。バックアップしたハードディスクと接続するにはLANドメインに接続しなければならない。接続の設定をする。接続できたら、一旦ログアウトし、自分のIDパスワードで再ログインする。すると、Document and Settingsに自分のIDのフォルダーが作られる。再度ログアウトしてadministratorでログインし、Document and Settingsの自分のIDフォルダーにバックアップから総て上書きでコピーする。この中にはMy Documentの中のデータもバックアップから戻される。そして、Program Filesの中身も総て戻す。その他のフォルダも戻す。駄目とわかっているが、レジストリも復帰を試みたが、予想通り、「戻せません」と出た。またadministratorをログアウトし、自分のIDでログインする。するとちゃんと、元のデスクトップ画面が出た。IEではお気に入りも戻っている。ところがOutlookをはじめOfficeは起動しないので使えない。OfficeをCDから再インストールする。その他の起動しないソフトもCDからインストールする。OfficeをインストールするとOutlookのメールも元通り古いメールも残っていた。アカウントもそのままで送受信もできる。この辺の設定はすべてDocument and Settingsで戻るのだ。これでOKかと思いきや、再起動したときにいくつかの「・・・.dllが見つかりません。」とか何とかのメッセージが残った。ネットで調べると、プリンタドライバー関係のようである。そういえばドライバー関係のバックアップはとっていなかった。そこで、プリンタドライバも再インストール。それでも起動時にメッセージが残る。考えてみれば、ソフトに対し色々アドインなど入れていたようであり、これはソフト単位のStartupのショートカットを削除することで消えた。またmsconfigのスタートアップを無効にすることで何とかなった。アプリケーションは皆再インストールが必要かと思っていたが、案外ショートカットでexeファイルを直接指定するだけで正常に起動するものも多い。Lotus系やIBMのホームページビルダー、筆ぐるめも再インストールなしで動いた。

 問題になったのが、WindowsのUpDateであった。Updateサイトに緊急を要するものというのがあったのでとりあえずそれをUpdateした。そのうちツールバーにWindowsUpdateのアイコンが出たこれをクリックして残りのUpdateを適用する。かなり時間がかかったが、最後に1個だけUpdateに失敗となった。シャットダウンする度にUpdateするが、次に起動すると失敗して残っている。調べると、.Net Frameworkの何からしく、Updateの順番が前後したのが原因らしい。なんやかんやと調べている中で最新のUpdateを適用して・・というのがあったので、Updateサイトで最新のUpdateをdownloadして適用した。すると何とWindowsXPのSP3が入ってしまった。それでも解決せず、またなんやかんやとやって、一旦先に入っていた.NETFramework関係のUpdateを削除し、古い順にUpdateを適用することによってようやく解決した。

 この一連の作業で感じたことは、Microsoft以外のアプリケーションはProgram Filesの中のフォルダーを戻すだけで問題なく戻ったのに、Windowsと同じMicrosoft製品であるOfficeは再インストールしてもいろんな障害が残るなどすんなりいかない。WindowsUpdateにしても色々問題が出る。不正コピーをさせないための対策を優先して、パソコンの故障への配慮が不足している。「Microsoftはユーザーをなめてんのか」とまた腹が立ってきた。

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