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★★ 見やすいホームページを目指して ★★ 2009年01月17日

 筆者の運営する当ウエブサイト(ホームページ)について、開設当初はただ作ればよいということで、ホームページビルダーを使って、その中にある素材をそのまま使って、とにかくガムシャラに作ってきた。テーマを「山写真紀行」としているので、写真主体である。写真とは見て美しいもの、気持ちの良いもの、感動を与えるもの、珍しいもの、であるべきである。と言うことから、ページそのものが写真と一体化して見やすいものであるべきということが判ってきた。

 そこで、ようやく、「WEBデザイン」というものに目が向くようになり、少し勉強を始めた次第である。そして、学んだことは実際に活かしてゆくよう勤めている。デザインというと感覚的なものであって、「見て良ければそれでいいじゃん」という考え方をし勝ちであるが、学んでみると、ちゃんと基本がいくつもあることが判ってきた。

 サイト全体の統一調和:同じサイトなのにページ移動する度にデザインが全く異なるのでは、見る人に「果たして同じサイトだろうか?」という不安や疑念を与えてしまう。テーマ内容が同じなら同じデザインが望ましい。全く同じでなくても、ページ移動で少しづつ変化するリズム感のようなものがあると飽きなくてよい。

 配色について:見やすい配色、見て疲れない配色。一般的に同系色のパステルカラーが良いらしい。当サイトは山の自然をテーマとしているが、写真の色が画面の大半を占め、そのものが自然の色であり、空と水の青・木の緑・雲や雪の白・紅葉の赤や黄という配色が画面いっぱいにある。それらを活かす色として基本的には大地の色である地味な薄茶系を使うことにしている。

 内容を強調するための点滅や派手な動きは、却って見る人は嫌気がするもの。自然な控えめな動きに抑える。当サイトでは総てが静止というのは味気ないので、野鳥写真ページへのアイコンにヤマガラが木に留まった自然な動きを採用した。

 読み物のページは画面いっぱいびっしりの文字では読みづらい。適当な余白を設けるのと一行の文字数を読みやすい範囲に収める。挿絵や写真があると理解を助けるし、読むばかりでなく絵を見ることで疲れにくくなる。適度な行数で段落を設ける。

文字と下地のコントラストは強過ぎず、弱すぎず。

 トップページから目的ページへの移動は1〜2クリックで到達すべきである。どこをクリックすれば目的ページに行けるか、読者が感覚的に即判るようにすべきである。よくある例で、「What's New」とか「更新履歴」で「○○△△を更新しました。」と書いてあるが、どこをクリックすればそのページへ行けるのかさっぱり判らないというのがある。当サイトでは原則としてトップページから1クリックで目的ページへ移動できるようにしている。特に「更新履歴」ではこれをクリックすることで直接更新されたページへ移れるようにしている。

 体に障害を持つ方がサイトを観に来られることもある。障害を持つ人は山に関心は無いだろうと勝手に判断してはいけない。むしろ障害で山登りなど出来ないからネットで楽しみたいという方もおられる。眼が不自由でも風景や花の写真を雰囲気としてでも楽しみたい方もおられる。ということで、画像には代替テキストを付けることにした。代替テキストの内容は音声読み上げソフトが読んで判り易いよう配慮する。

 テレビのワイド画面化と相まって、パソコンの画面もワイド化してきた。従来通りのデザインではワイドな画面で左寄せになって見づらくなってしまう。そこでワイド画面では画面中央に表示されるようにデザイン変更した。

 何よりも、サイトの内容が重要。読者が興味を持つ内容であって、最低でも月1回、願わくば毎週新しい内容が加わるべきである。現在の標準的なネット利用者は週1回程度の頻度で、自分の趣味のサイトを訪問している。この時、毎回新しい内容が加わっておれば興味を持って毎回見てくれるものである。この時前回と全く同じ内容であれば、つまらないと感じてもう訪問してくれないものである。ネットのヘビーユーザーなら毎日見ている。ネットのニュースサイトは毎日しかも1日に数回更新されており、こんなサイトでは訪問者数も多いものである。当サイトは一応週1回は何等かの内容を追加している。土日に出掛けて写真を撮り、内容により、山写真紀行であったり、野鳥写真であったり、ブログであったり、アルバムであったり、どこにも出掛けなかった場合はこのような下手なコラムを書いたりしている。 

 要は、作る側の自己満足ではなく、見る側に立ってページを作ることである。またWEBの世界でも技術面の仕様などが進歩し変化している。このようなデザイン変更を施していると、これまで使ってきた8年程前のホームページビルダーでは対応できなくなってしまった。バージョンアップしようかとも考えたが、ホームページビルダーで対応できない部分をメモ帳(テキストエディター)を使って改良作業などしているうちに、メモ帳の方が却って効率が良いことが判り、以降はメモ帳を使って更新作業を行っている。この次はMySQL(データベース)とNetBeans(統合プログラム開発ツール)でホームページを更新していくことを考えている。ホームページも世の中の変化に合わせて変革していかないと時代遅れになって見てもらえないものになってしまうのだ。

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