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★★ 安全にWEB閲覧するには ★★ 2009年01月08日

 今やインターネットの世界はまことに物騒な世界になってしまっている。インターネットは現代社会では不可欠と言って良いほど便利な道具になったのであるが、それだけにこれを悪用しようとする者も増え、奴らの技術力は相当高度なレベルに達し、悪者同士の技術共有、技術交換により益々悪用技術力に磨きをかけている。従って、これらの悪の手から守る側は後手後手になっているのが現状である。

 これらの最新の悪の手口を知らずにインターネットを利用していると、たちまち悪の罠に引っかかってしまうのである。例えば、セキュリティー対策を充分に施していないパソコンを使って、WEBで何か検索を行ったとしよう。キーワードを入力してグーグルで検索すると、たくさんの検索結果がヒットされる。通常は上位にヒットされたサイトを開いて結果を見るのであるが、悪い奴らは特に一般の人が検索しそうなキーワードの検索結果に対し、その上位位置に悪の罠を仕掛けたサイトがくるように、不正な手を使ってでもSEO(サーチエンジン最適化)を施しているのである。これを知らずにそんなサイトを開いているとウイルスに感染したり、スパイウエアを仕込まれる危険性が極めて高いのである。

 そこで、そんな悪い奴らのサイトに引きずり込まれない手はあるのかというと、普通の閲覧形態では「無い」(代わりにチェックしてくれるサービスもあるが面倒)。検索サイトで上位にヒットしたものは誰でも一旦は開いてしまうだろう。検索結果情報はサイトのテキスト内容の一部とURL程度なので、これだけでは悪意のあるサイトかどうかは判らないのだ。もしあなたがセキュリティ対策が全くないパソコンを使っていたとすると開いてしまうだけで、何らかの被害を被る可能性がある。従って、WindowsでInternetExplorerを使うのであれば、最新の更新を適用しておくことと、セキュリティレベルは中の上以上にし、さらにウイルス対策ソフトを有効にしておくことが最低限の条件になる。これであれば開いただけで悪意あるプログラムが勝手に書き込まれる可能性は少ないだろう。そこで、開いたサイトの内容を疑いをかけながら吟味することである。内容がまともであれば通常のサイトであろう。しかし悪意あるサイトでもまともなサイトから内容を盗んで表示している場合も考えられるのでそこも注意する必要があり、その内容がURLの所持者が提供するような内容かどうかもチェックする必要がある。もしもたまたま開いたサイトが悪意あるサイトであったとしたら、その中の何らかのボタンを押したりするとそれだけで、悪意あるプログラムをダウンロードしようとしたりするのである。セキュリティーレベルを高めにしてあれば、ここでチェックがかかるのであるが、うっかりOKボタンを押してしまうとそれでプログラムが仕込まれてしまうことになるのである。

 従って何かを検索し、手当たり次第にサイトを開くような場合は、ブラウザーのセキュリティレベルは最高にし、SCRIPTやJAVAは無効にし、COOKIEも無効にしておくことである。この状態でサイトを見れば、ほぼ安全に閲覧することができる。しかし、SCRIPTやJAVAを使ったコンテンツは動かないので、クリックしても何の反応も無いということも多くなるが、それは見ないでも調べものに支障は無いだろう。安全なサイトであることが確認できてからセキュリティレベルを通常レベルに戻して調べを進めればよいのだ。

 筆者の方法を紹介しよう。筆者のパソコンはNortonAntivirusとSpybotSearch&Destroyを併用適用した上で、InternetExplorerとMozillaFirefoxの2つのブラウザーを使っている。そしてInternetExplorerはセキュリティは通常レベルで安全でお気に入りに登録してあるサイトだけを閲覧するようにしている。そして、検索やネットサーフィンでどんなサイトにぶち当たるかわからないような閲覧にはセキュリティレベルを最高にし、ScriptもJavaも動かないMozillaFirefoxを使っている。すなわちセキュリティレベルが通常のブラウザーと、最高にしたブラウザーを使い分けているのだ。最高レベルのブラウザーでよく調べて安全であろうと確認したなら、通常レベルのブラウザーで開くというやり方である。ただ安全かどうかは内容をよく見た結果の感覚でしかない。幸いにも今のところ悪いサイトに引っかかったり、ウイルスに罹ったことはない。

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