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★★ 次の車は何にしようか ★★ 2008年12月05日

 筆者が使っている車はもう8年になる。走行距離は7万km台である。そろそろ買い換えようかと考え始める時期に入った。とは言っても、故障が多くなったとか、燃費が悪くなったとかゆうわけではない。ごく一般的に日本で車を買換えるタイミングが8〜10年または走行距離10万Km近辺ということである。統計上では11年で廃車にされているようだ。車の寿命という観点からみると、15年または80万Kmまでは殆ど問題なく走るそうである。適切に整備・修理をすれば30年以上でも走る。現に40年位前のセドリックやクラウンで懐かしい三角窓のついた車を時々見かける。経済性でみれば、筆者の車はまだ人生(車生?)半ばというところなのでここで手放すのは車には可愛そうな気がしないでもない。日本で廃車にされる車の大半はまだ半生が残っているので外国での人気が高く、外国で余生を過ごす車が多いそうである。

 多くの外国ではほぼ車の寿命である15年くらいは使われているそうである。日本で車を買い換えるまでの年数が短いのはなぜかというと、次々と新しい車に魅力的な新機能が追加されるためそれを享受するにはどうしても短期間で買い換えざるを得なかったのである。それに、日本人は車の外見を気にする人種らしく、車はいつもピカピカにしており、傷が付いたらすぐにきれいに補修しているのである。おのずから少し古くなると買い換えたくなるのである。

 さて、買い換えるなら次の車は何にしようかということになる。漠然とビッツかフィットと考えている。グレードダウンである。従来の車の買換えでは少しづつグレードアップしてきた。少し前までは車というのはステータスシンボルであったり、「家は買えないのでせめて車は高級にしたい」とか、「ドライブの加速感を味わいたい」ということで、誰もが可能な限り高級車を望んだものである。筆者も車を買い換えて、今度はエアコンが付いたとか、パワーウインドウが付いたとか、パワステになったとか、カーナビが付いたとか、喜んだものである。これらの機能は昔は高級車にしか装備されていなかったのであるが、最近は小さな大衆車でも殆ど標準で付いているようになった。小さな車でも乗車スペースは高級車に負けない位広くなった。従って高級車と大衆車で乗り心地や機能では大した差が無くなったということである。また車に対する考え方もかなり変わってきた。あまりステータスシンボル的には考えなくなっている。若者の車離れ現象も起きている。乗り心地や運転機能にあまり差が無ければ、小さい車の方が小回りが効いて運転し易いし、燃費も良い、ということになる。特に筆者のようなリタイア世代では年金暮らしになるなどで収入が激減し、車にあまり費用をかけられなくなるとか、あまり運転に気を遣いたくないなどで、小さい車に換える人が多いそうである。

 旅先のレンタカーでビッツを借りたが、乗り心地で何の遜色も無かったし、むしろ小回りが効いて運転し易かったし、燃費も良く、「これでいいじゃん」という気になったのである。
 セダンの時代、ワンボックスカーの時代、RV車の時代と時代によって人気の車種は変遷してきた。次はミニカーの時代になるのだろうか。

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