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★★ 釣りってそんなに楽しいのかな ★★ 2008年08月12日

 筆者が昼休みに一周している公園の池には有料の釣り場と無料の釣り場がある。ここには大勢の釣り人が釣り糸を垂らしている。連日の猛暑日にもかかわらずである。殆どの釣り人はパラソルの日陰で釣っているが、気温は35度程度なのでかなりの暑さである。そんな暑さを圧してまでするほど釣りって楽しいのだろうか?

 筆者も釣りはしたことがあり、釣れた時の楽しさは理解できるが、釣れない釣りほど馬鹿らしいものはないというのも経験している。公園の周回散歩はもうひと月になるが、先日初めて魚を釣り上げる瞬間を見た。体長25cmほどのフナだ。釣り上げるまで魚と格闘するでもなく、すーと引き寄せタモですくっていた。フナ釣りは合わせが難しいと聞いたことがあり、そこが醍醐味なのだろう。

 朝から夕方まで釣りをして一体全体何匹の魚が釣れるのだろうか?筆者は毎日1周30分の内約10分間は20人ほどの釣人を視野に入れて歩いており、20日ほどで1匹釣り上げるのを見たということから大雑把な計算をすると、1人あたり400分(6.6時間)に1匹ということになる。腕によっても異なるだろうから、おそらく上手な人で1日に2〜3匹、下手ならボウズというところではないだろうか。釣った魚が夕食のおかずになるわけでもなく、おそらくリリースしているのだろう。2時間に1匹でも暑さや待ち時間を打ち消す程の醍醐味を味わえるのかも知れない。気の短い筆者にはとても真似のできないことである。

 もっとも釣り人側から見れば、このくそ暑い中、池の周りをただ歩いているお前の方こそ、何が楽しいんだ!と言われそうである。ごもっともです。暑いだけで何も楽しくありません。ただ、運動不足にならないための修行と見ていただければ結構です。

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