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★★ 番号非通知の電話に出ますか? ★★ 2008年06月22日

 固定電話で電話番号非通知に対し、3割は着信拒否とのこと。我が家もそうである。番号非通知を確認して出ないのではなく、電話機の機能で「非通知は拒否」に設定しているので、着信音は一瞬だけである。実際どうなっているかを非通知の184を付けて試すと、「・・・・あなたの電話番号を通知しておかけ直し下さい」というメッセージが返ってくる。電話は着信したことになり、かけた側に通話料はかかる。

 電話番号通知制ができた当初はあまりその効用は考えられず、前から使っていた電話機では表示できないし、番号表示には追加料金もかかるため我が家では利用していなかった。しかし、電話を使った悪徳勧誘が増えてきたり、オレオレ詐欺のニュースが増えてきたため、何年か前電話機をFAX機能付きに替えたのを契機に番号表示を利用するようにした。使ってみると案外便利で、電話番号登録済みの相手なら名前が表示されるので出る前から誰からの電話か判る。その内迷惑な電話勧誘は非通知であることがわかり、また電話機の機能に非通知拒否機能があることからこれを利用することにした次第である。

 おかげで、迷惑電話はめっきり減った。オレオレ詐欺の電話はまだ1件も受けたことがない。実際、息子からの電話なら息子の名前が出るので安心して出られる。登録外で電話番号が表示されたら最初から警戒して相手の正体が判るまではこちらの名前も言わないようにしている。「○○さんですか?」と聞かれ、間違い電話だとわかることもある。それでも「墓地はいかがですか」とか「投資しませんか」という迷惑電話が時々入る。これらは一旦非通知でかけてきて拒否されたので通知に切り替えてかけてきている。番号通知でも掛けてくる相手には2通り考えられる。電話番号を知られても別にやましいことはないという相手と、架空名義で取得した犯罪性の高い相手である。これらの固定電話にかけてくる勧誘電話はほとんど高校・大学の同窓会名簿を元にしているようである。そのため同窓会名簿のデータ収集の葉書が届くことがあるが、一切返信しないようにしている。同窓会事務局とは無関係の業者宛てになっているのが殆どだ。迷惑な相手はブラックリストに登録して、たとえ番号通知でも拒否するようにしている。

 そもそも家庭の固定電話というのは、本来の音声通信という機能は薄れてきているのだ。家族間や親しい人との通話は殆ど携帯電話である。固定電話はもっぱらADSL回線とIP電話での家内の長距離長電話の道具になっている。NTT回線はたまにかかってくる着信にしか使われていない。 それなのに、いまだにオレオレ詐欺、振り込め詐欺の被害報道を聞く。被害に遭う人というのは対策をとっていない人だけなのだろうか、あるいは犯人側がそんな対策の上をいく巧妙さに変わってきたのだろうか。上記の「3割は着信拒否」の裏を返せば「7割は受けている」という状況では「さもありなん」と思わざるを得ない。電話は総て番号表示機能を付け、番号表示はオプション料金ではなく標準にする時代ではないだろうか。

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