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★★ ホームページの迷惑メール対策 ★★ 2008年03月22日


 筆者はかつて自分の運営するホームページで、読者さんのご意見を頂戴するのに、メールでご連絡いただけるようにプロバイダーの提供するCGIによるメール発信を採用していた。この形ではメールアドレスはテキストで公開された形になり、メールアドレス収集ロボットにより容易に収集され迷惑メールに悪用されてきた。

 そこで、ホームページの引越しを機会に迷惑メールを一掃しようと試みた次第である。このためにはメールアドレス収集ロボットに絶対読み取られないようにすることである。この件をネットで調べてみると、いくつかの対策が出ていた。それはSCRIPTを利用して暗号化したり、余分な文字を追加したりする方法であるが、これはロボットがSCRIPTを実行できるようになると(既にあるらしい)収集されてしまう。CGIを使う方法もあるが、専用のメール発信CGIならともかく汎用CGIなら何等かの形でメールアドレスをパラメータで渡さなければならないので、htmlのどこかにメールアドレスを記述することになってしまう。専用のCGIで入力フォームを使った場合、このフォームにロボットが迷惑メールを直接書き込む危険性もある。色んな対策の中で最も安全性の高い方法として、筆者は画像化する方法を採った。

 画像化した場合もOCRで読み取られる危険性がある。そのため、アドレス表示は反転文字とし、リンクや画像ファイル名には一切「メール」とか「mail」の文字は使わないようにした。もしも画像ファイルの名前をmail.jpgとするとロボットによる解析の対象にされる危険性が高くなるからである。完璧を期するには通常の文字フォントは使わず、飾り文字を使えばよいのであるが、そこまではやらず、読者さんが開けば目視で鮮明にメールアドレスが読み取れるものとした。ちょっと手間ではあるが、目で読み取ったアドレスをメーリングソフトのアドレス欄に入力していただければメール発信していただけるのである。ネットにはjpgファイルは膨大な数存在するので、ロボットを使って画像からもメールアドレスを抽出するというのは、技術的に不可能ではないにしてもコストパフォーマンス上合わないであろうとみたのでとりあえずここまでの対策とした次第である。当然悪人側が普通に筆者のホームページを開き、目視で確認したうえリストに入力されたらそれまでであるが、筆者のサイトは自然の写真を主体としたものであり、悪人が興味を持って訪問するようなコンテンツではない。自然が大好きな人は悪いことはしないと信じている。だから悪人が手作業でわざわざ筆者のサイトを検索してまで来ないとみた。

 以上にのべたように、この対策では100%安全とはいいきれない。しかしそれは外出すれば交通事故に遭うかもしれないという程度の確率である。もしもこれでもメールアドレスが迷惑メールに使われたら、その時は「災難であった」とあきらめ、メールアドレスを再度変更するしかないであろう。また、別ルートの情報漏えいも有り得るので、迷惑メールなし期間がいつまで続くか興味あるところである。もっとも、筆者のメールアドレスを迷惑メールのあて先にしたところで、その迷惑メールはひとつとして開かれることなく削除されるので、無効アドレスであって、手間をかけてまで迷惑メール発信用データベースに登録するに足らないアドレスであることを悪人向に断っておきたい。

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