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★★ SEO(検索エンジン最適化) ★★ 2008年02月15日

 SEO(検索エンジン最適化)とは、GoogleやYahooなどの検索エンジンを対象として検索結果でより上位に現れるようにウェブページを書き換えることである。これは商用サイトにとっては業績にかかわる重大要素である。消費者が何か商品を買うための情報を得ようとしてネット検索した時、実際にページを開いて中身を見るのはせいぜい1ページ目か2ページ目までである。従ってその情報を見てもらいたい事業者のサイトが検索結果の上位20位までに出ないことには殆どお客の目に触れないことになり、そのサイトで買ってもらえる可能性は非常に低くなってしまうのである。逆に検索トップに出れば、殆どの人に見てもらえることになるので業績に大きなプラスとなる。従って、検索結果がひとつ上がるか下がるかでも一喜一憂しているのである。当然ながら、このSEOを商売としている会社も多く、これらのプロに任せることにより検索結果上位を保っているサイトも多いことであろう。

 検索結果の並び順というのは、検索エンジンを運営する会社が独自のアルゴリズムで決め、公開していないし、状況により変更もしている。従って、SEOを行うにはいろいろ分析したり試してみたりして最適の結果を割り出す必要がある。本来検索結果の表示順位は検索する人が見たい順であるべきである。そこで、検索エンジンとしては入力されたキーワードをコンテンツに多く含むものを上位に出した。すると、SEOで隠し文字のキーワードがびっしり詰め混まれたページが登場した。操作された不適切なページが上位にくるのは問題だということで、アルゴリズムが変更され、人気が高く多くリンクされたページが上位にされると、ダミーページからのリンクが張られたページが上がってくる。そこでまたアルゴリズムが変更され、一定以上多くなると逆に点数を下げるなどの条件が入るなどで、SEOとアルゴリズムの攻防が続いているのである。

 商用サイトでなくとも、ホームページを開設したからにはできるだけ多くの人に見てもらいたいものである。筆者の運営するサイト「山写真紀行」はタイトル名としては唯一であるため、開設当初から、特に何も対策をしなくても"山写真紀行"と""でくくって検索するとトップに出ていた。しかし、単に 山写真紀行 と入力すると、山と写真と紀行で分割されるので、絶対開かれないような後の方に出たものである。そこで、筆者なりのSEOを実施してみたのである。すなわち

 1.タイトルを山写真紀行とする
 2.キーワードに山写真紀行と関連あり内容とも関連ある適切な語を入れる
 3.タイトルやキーワードと内容のテキストに矛盾がないようにする
 4.類似サイトにお願いして相互リンクを張ってもらう。

 これらは一般に言われているごく基本的な対策であるが、これだけでいつの間にか「山写真紀行」のキーワードでトップに出るようになった。他に同名タイトルのサイトが無いので当然かも知れないが、人に「見てください」とお願いする時、一文字でも間違えると出てこないURLではなく「山写真紀行」で検索してくださいというだけでよいので非常にやり易くなった。

 ここで、サイトを引っ越したのだが、独自ドメインなら全く問題なかったのであるが、ケチってプロバイダーのドメインのままであるため、まるまる変更になってしまった。このため、旧サイトには「引越しました」のメッセージと新URLを記して1ヶ月間ダブらせることにした。そうすれば最低月に1度訪問してくれる人には引越しを伝えられるのである。引越しを実行した10日後にはGoogleの検索結果が変った。しかし、元のサイトのデータの影響が強く、トップに出るのは旧サイトであり、新サイトはしばらくの間は上がったり下がったりしている。ほぼ1ヶ月経過したが、まだ旧サイトの方が上位に出ている。Yahooの検索結果はGoogleより遅れて20日後に変った。最初は旧サイトが上位であったが、その数日後には新サイトがトップに出るようになった。これらの主要検索エンジンの挙動をみていると、検索結果がデータベースに蓄積されて、その集計、分析結果にあるアルゴリズムを適用して結果順位を決めているように思えた。どうやらゆき過ぎたSEOは排除しつつ、継続性や矛盾の無い合理性があって多くのサイトから支持されることが要求されているようである。

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