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★★ 占いは当たるわけないだけど ★★ 2008年01月26日

 テレビでよく地震の予知や事件、事故の予知を超能力として伝えられるが、まゆつばものばかりである。後になってたまたま当たっていたものだけ取り出して「ほら当たっているでしょ」といっているだけではないか。

 先日もそのような超能力者がいついつどこそこでM8台の地震が起こるという情報があったが、その日になってもどこにも地震は起こらなかった。当たっていないのだ。最近大きな被害の出る大地震が多くなってきた。だから大地震の起きそうな場所で地震が起こるという予知情報をたくさん出しておけば、たまにはどれかが当たるものである。だいたいがそんなものなので、筆者は全く信じない。確実な将来予知ができるなら、株でも買えば確実に大儲けできるであろうが、そんな話は聞いたことがない。たまには当てたという話がないではないが、それは普通の投資家が当てたというのと同じレベルであろう。

 占いも似たようなものであるが、世間一般で信じられ支持されているのは、占い師の人生経験と統計的なデータが使われて当たる確立が高いということであり、また見てもらう側の心理療法的な効用もあるからであろう。よく、手相をみたり、生年月日や名前で見てもらう人の性格や将来を占うというのがあるが、手相や生年月日や名前から統計的にこんな人が多いということから多少当たる確立が高くなるものであり、当人をみれば、その人がどんな性格なのかは経験的に推察できるものである。性格が判ればそんな人が犯しやすい失敗や問題行動はかなり高い確率で言い当てられるものである。例えば、不注意な性格の人なら交通事故を起こす確率は高く、実際そんな人は年に1回程度は何等かの事故は起こしているものである。だから「あなたは事故を起こしたでしょう」と言えば当たっていることになる。「このままでは近い内にまた事故を起こすよ」と言えばこれもまた当たることになり、「あの占い師はよく当たる」という評判が広がるのである。細○○子が有名になりテレビにもよく出て稼いでいるが、彼女もいわゆる「超能力」を持っているわけではなく、人生経験の中で多くの人と接してきて、経験的に「人を見る」能力に長けているということであろう。これに「占星術」という統計的なデータを使うことにより格付けをしているのである。占星術とはその人の誕生時の星の位置関係から占うのであろうが、星の位置が直接大きく影響するわけはない。だが、地球の自転と月や太陽の位置というのは人間はじめ地球上の生物の生理に大きく影響している。海洋生物の産卵時期と潮の満ち引きは大きな関係があるのは確かである。天体の動きは一定の正確な周期を持っている。この周期と月や太陽が大きく影響する人間の周期を関連付けて統計的な結果から確率の高い動きを言っているのである。あくまでも確率の問題なので当たることがはずれるよりも多少多いということになる。占いというのは占い師の人生経験からの人を見る目が大半であろうが、それだけでは説得力に欠けるので○○術などで格付けをしているのだ。経験から判断しかねる時に○○術に頼れば、多少とも当たる確立が高くなるというものであろう。

 占いで、プラス思考の将来を言って、見て貰った人に心の安らぎを与えるのであれば、それはそれなりの効用はある。逆にマイナス思考の将来を告げて脅し、高額な物品を売りつける犯罪もある。どうやら「占いとは人に安らぎや喜びを与える行為である。」と定義できそうだ。

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