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★★ 続3スパムメール対策 ★★ 2007年12月08日

 最近筆者の携帯電話に入るウイルスメールや迷惑メールがかなり減った。ここ1ヶ月ほどは全く入っていないので、絶滅したのかも知れない。

 携帯メールアドレスは親しい知人にしか教えていなかったので、「情報漏えいするはずがない」はずであったのが、親しい知人の一人のパソコンがウイルスに感染し、その受信トレイにあったメールアドレスがウイルスによってばらまかれてしまったのがウイルスメール到着の始まりであった。そのうちそのウイルスが持っていたメールアドレスがアダルトサイト勧誘の迷惑メールにも使われるようになり、一時期は夜中や明け方にも迷惑メールが入るようになってしまっていた。これは本当に迷惑で、知人に緊急事態でも起きたのかと、メールチェックのために起こされるのであって、迷惑メールと判ると心底腹が立っていたものである。これらの迷惑メールはおそらく携帯ベンダーのフィルタリングにかかって削除されて届かなくなったものと思われる。絶滅したと言うより100%近く防御されているという状態であろう。

 パソコンのメールアドレスに対しては、今のところプロバイダーのフィルタリングには頼らず、独自の対処策を採っているが、これも受信トレイに入るのは週に1〜2件程度になっている。新規に入る迷惑メールはしっかりフィルタリング登録し、以後の到着は阻止している。時々削除された迷惑メールのログをチェックしてみると、相変わらず1日に100件程度は入っているようである。しかし、件名が英語の比率が高くなっている。これは、日本人宛の迷惑メールが無効になる確立が高くなり、発信犯側に諦めが出てきたのかも知れない。

 最近はプロバイダーによる迷惑メール除去技術も向上し、かなりの精度で除去されるようになってきている。面白いのはレピュテーション方式(評判を元に判断する)である。「ユーザーの多くが迷惑メールと判断して迷惑メールに分類したメールは迷惑メールである。」というロジックでそのメールアドレスやIPアドレスは迷惑メール分類に登録してしまうというやり方である。多くの人の判断が入っているのでかなりの精度になるようである。迷惑メールは一度に大量に発信するため、発信に何時間もかかる。初期に発信された迷惑メールが迷惑メールに分類されると、それ以降に発信される迷惑メールは始めから迷惑メールフォルダーに分類されてしまうので、それ以降にはユーザーの目にも触れないのである。ただ、この方式で問題も出ている。メルマガに飽きた人が購読解除せずに迷惑メールに分類してしまう人が多くいると、メルマガが迷惑メールになって届かないということになる。一度必要メールに登録すれば、その後は届くようになるのであるが、新規購読しようとした場合最初のメルマガは迷惑メールになる可能性が高いということである。

 ちなみに、筆者は最近ネットプロバイダーを変更し、ホームページも引っ越した。当然メールアドレスも変るので、ここで一旦迷惑メールとのバトルは休戦ということになる。今度はメールアドレスは一切公開しないことにし、ホームページでのメールアドレス表示は画像にした。新しいメールアドレスを登録したどこかの機関か知人個人が情報漏えいしない限り迷惑メールは届かないはずである。

 このようなフィルタリングや不正発信防止技術が発達して、迷惑メール発信者側の悪知恵を上回れば、迷惑メール→悪質ウエブサイトという犯罪事業が成り立たなくなるのであるが、早くそんな時代になってもらいたいものである。しかし「世の中、悪の種は尽きない」と言われている通り次のネット犯罪が台頭してくるであろう。

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