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★★ パソコンキーボードの磨耗 ★★ 2007年11月03日

 筆者が現在仕事で使っているノートパソコンは新品で使い始めて3年になるが、キーボードのキーがかなり磨耗し、当初はエンボス調の艶消しであったキーがテカテカになってきている。

 キーの磨耗具合で、使用者の使用パターンが判るのであるが、筆者の場合は↓キーの磨耗が最も大きく、その位置関係から右手中指の爪先でキーをたたくことが多く、爪の形で1mmほどの溝状に掘れてしまっている。キーの名前は磨耗して消えてしまっている。これはそれだけ↓キーをたたく回数が多いということである。↓キーはカーソルの下への移動とファンクションキーとの組み合わせでPageDownキーにもなっているため、これをたたくのは文章を読むときやウエブを読むとき、プログラミング作業で頻繁に使うのでもっともである。

 アルファベットキーではS>A>D>Q>W>E>Z>X>Cの順で磨耗が激しい。これらのキーは左手の位置にある。考えてみると、右手はカーソルキーやEnterキーなども担当するので大きく動かすことが多いが、左手は殆ど定位置(ASDF)にありキーをたたかなくてもこれらのキーに常時触れているので余計に磨耗が激しいのであろう。読者の皆さんからみてQやWの頻度が高いのは意外に思われるかも知れないが、これはAS400のコマンドやプログラミングでQやWの使用頻度が高いためである。予想以上に磨耗の激しいのはAltキーである。これはコピー&ペーストする場合に編集→コピー→編集→貼り付けとクリックするよりも、Alt+E→C→Alt+E→Pを使う方がずっと効率的だからである。この「コピペ」を予想以上に使ってきたということである。考えてみると、筆者はWEBプログラミングをWEB学で学び、サンプル的にいくつかのシステムを開発したのであるが、このプログラミング作業は殆どがコピペの作業であり、WEBから使えそうなプログラムソースを探し出してはコピペして、その一部を直す。次のプログラムを作る時は以前に作った類似のプログラムからコピペしてその一部を直すというぐあいに、本当にコピペの連続であった。その結果がキーボードにもろに残っているということである。

 さて、読者の皆さんの場合はどうでしょうか? 筆者はマウスの存在しない時代からパソコンを使ってきたので、キーボードで可能な操作はできるだけキーボードを使ってきた。しかし、マウス時代からパソコンを使い始めた人はおそらく文字入力以外は殆どマウスを使われるのでしょう。ノートパソコンにもマウスを接続して使っている人も多い。だからリースアップいっぱいまで使われたパソコンでも筆者のパソコンのキーボードほどキーの磨耗したものはあまり見かけない。

 パソコンのポインティングデバイスとしてはマウスの他タブレットやタッチパネルも多く出てきた。しかし、文字入力デバイスとしてはタイプライターの時代から使われてきたキーボードの形がまだまだ続きそうである。手書き入力や音声入力などもあるが、入力速度・効率ではまだまだキーボードを越えるものが出てきていないのが現状のようだ。筆者(既に筆は使わなくなっているのでいつまでこの表現が通用するのであろうか。キーボードマンでは冴えないし・・・)も指の動く限りキーボードのお世話になりそうである。

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