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★★ ガソリンスタンドが廃業 ★★ 2007年09月11日

 最近我が家の近くのガソリンスタンドがバタバタと廃業している。

 昨年筆者が永年給油していた大宮バイパス沿いのスタンドが突然廃業した。しかたなく、その向かい側のセルフスタンドに変更した。その後、その近くにあった大宮バイパスの別のスタンドも廃業、自転車通勤の経路にあったスタンドも2箇所が殆ど同時に廃業した。

 こんなに立て続けに廃業するというのはどういうことであろうか。ガソリンスタンドというのは一時期乱立した、ところがその後、車の燃費が良くなり、燃料消費量が減ってきた。車は殆ど行きわたり、もう台数はあまり増えていない。ということで売上は伸び悩んだと思われる。バブル崩壊後価格競争が激しくなり、ぎりぎりの価格で営業してきたのが、ここへきて元売価格がどんどん値上げしたことで、1〜2円安く売るセルフスタンドに客を奪われた。自らをセルフスタンドに変えるだけの資金は無いというのが原因であろう。

 スタンド関係者にはお気の毒ではあるが、これが世の流れであろう。環境問題が大きく採り上げられ、化石燃料はできるだけ使わない方向に向かっている。車はどんどん燃料効率の高いものへ移っている。 先日トヨタ自動車は家庭用電源で充電できるハイブリッド車「トヨタプラグインHV車」を開発したと発表した。充電すればガソリンエンジンを使わなくても13kmは電気自動車として走れるとのこと。ちょっとした買い物や最寄り駅までの送り迎えなどでは全くガソリン消費なしで使えそうである。

 欲を言えば、ハイブリッド車はもう少し小さく軽量化して電気だけでの走行距離を増やすとともに、屋根に太陽電池を付けて、晴れた日中なら電気だけでどこまでも走れるような実用車を開発してもらいたいものである。

 ハイブリッド車とか電気自動車は究極である燃料電池車の実用化までの繋ぎとして考えられているようであるが、まだ燃料電池車が一般化する見通しは立っていないようである。しかし、燃料電池車の時代になると、ガソリンスタンドはまたもや変化をもとめられ、今度は水素スタンドとしてやっていくことになる。この変化に対応できないスタンドはまた廃業ということになりそうである。

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