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★★ 自転車を悪者にしないで! ★★ 2007年06月02日

 急増する自転車による交通事故を予防しようと、警察庁と国土交通省は、自転車通行路の整備などハード面からの対策を本格的に推進することを決めた。同庁は取り締まりを強化しているが、車道との区分が不十分との意見が寄せられていた。18日に設置する懇談会の提言を受け、全国的な整備を進める。(2007年5月17日毎日新聞より)

 以前より自転車の関わる交通事故が増えていることがニュースになり、社会問題になっている。マスコミもこの問題を採り上げることが多くなったが、そこで出されるコメントは自転車のマナーの悪さばかりであった。無謀運転や運転中の携帯電話等など。皆自転車が悪いかのような意見ばかりであった。毎日自転車通勤している筆者からすれば、「普段自転車に乗っていないおまえにそんなこと言われたくないよ」と腹が立つ。自転車の事故は、確かにマナー違反している自転車に多いかも知れないが、正しいマナーで乗っていても起きているのである。

 自転車は車道の左端を通行となっているが、自転車が通れるような路側があると、必ずと言っていいほど車が駐停車している。自転車が悪いと言う前に駐停車を無くしてくれ!

  「自転車が我が物顔で走っている」と言う奴もいるが、我が物顔で走っているのは自動車ではないか。自転車が走っていると、邪魔と感じるのか、すぐクラクションを鳴らして「どけ」と言わんばかりである。こちらは避けるにも避けられない。どこへ避ければいいんだ!

 歩道の無い道路はちょうど自転車が走る位置に電柱や標識が立ち並んでいる。自転車は電柱や標識を避けるためには車道側に出なければならず、一見蛇行運転になってしまう。電柱を無くしてくれ!

 歩行者が多いのは駅前の道路ぐらいで、ちょっと離れると、歩行者よりも自転車の方が圧倒的に多い。それなのに、歩行者のための歩道はあるが、自転車のための道路は皆無。道路行政は実態を見ているのか!

 自転車通行可の歩道を通行してよいというが、通行可とか通行不可という標識はあるのかどうかわからない。可とか不可とかもっとわかり易くしろ!

 通行可の歩道、でも歩行者は後ろを見ないで方向を変える。横に並んで歩道を塞いで歩く。これにチリンチリンとやると、うるさい!と睨む奴がいる。自転車に無謀運転というなら、歩行者も無謀歩行をしていると言いたい。歩行マナーは無いのか?

 車の走る車線は平坦で舗装工事の検査では平坦性の有無まで調べて車の乗り心地まで保障している。なのに、自転車の走る場所(路側や歩道)は凸凹だらけ。自転車ってスプリングは無いんだぞ。もっと走り心地の良い道路にしろ!歩道は車椅子や目の不自由な人にとっても通行し易く作るべきなのだが、障害物や凹凸だらけ。道路設計者は歩道を車道の付け足し程度にしか考えていないのか!。

 先日自転車同士の事故で死者が出た。転んで頭を打ったそうだ。出会った時両者が同じ方向に避けようとしてぶつかったそうだ。筆者も同様の場面によく遭う。こんな時、目いっぱい左に寄り、それでも相手が避けなければ、こちらは左端で停車することにしている。この時何かブツブツ不満そうにすれ違っていく奴がいる。おまえの方が悪いんだ!
 自転車にも、左側通行を守れ!すれ違う時は左側に避けろ!暗くなったらライトをつけろ!

 やはり自転車先進国オランダのような道路にしてもらいたいものである。冒頭記事の懇談会のメンバーさん全員自転車で通ってください。高級車で送り迎えされるような人に意見を述べる資格はありません。

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