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★★ 世界のインターネット人口10億超 ★★ 2006年11月17日

 今日のニュースで、国連貿易開発会議(UNCTAD)が発表した2006年版「情報経済報告」によると、2005年末時点の世界の携帯電話利用者数は、前年比約24%増の約21億7100万人、日本は中米露に次ぐ第4位の約9400万人だった。また、世界のインターネット利用者数は前年比約20%増の約10億2000万人、日本は約8500万人で米中に続く3位だった。日本は企業(従業員10人以上)のインターネット利用率が97.5%(03年時点)で、世界一となったとのこと。

 日本が他国と違うところは、日本全体の普及率が低めであるのに企業の利用率が高いことである。これは個人では使っていないが、仕事では使っているということであろう。今や企業では営業職の全員に携帯電話とノートパソコンを貸与し、事務職にはデスクトップ端末機を使わせるというのが一般化しているのでうなづけることである。

 かつてFAXが企業に100%近く普及した時にFAXによる企業間通信やFAXを使った発注などのシステムが一般化したように、インターネット利用が企業の100%近く普及した現時点では、メールによる企業間通信は当たり前になっており、WEBを使った受発注システムも一般化する段階に入ったと言える。業種によっては受発注のWEB化をしていなかったらもう遅れて「負け組」入りしているとも言えそうである。

 筆者も先日ネットで2件の買い物をした。どちらも企業規模は小さいがWEBシステムを構築しており、注文直後には確認メールが届いた。1件は東京の店で、もう1件は兵庫県の店であった。日曜日の夜遅く同時に発注したのである。店の場所は随分離れているのに、火曜日の夜に同時に品物が届いた。少し前と比べると店の対応はすごく早くなり、朝10時までの注文は当日発送が普通になっている。宅配便も翌日配達OKなので、注文の翌日品物が届くのである。こうなってくると、電車に乗って買い物に行くのは馬鹿馬鹿しく思えてくるのである。ネット販売の価格はちょっと探せば、店頭価格より安いところがいっぱいある。送料や代引料を払っても、都心まで出る電車賃より安く、時間も節約できるのである。買い物をする時間は夜中でもOK、品物の仕様などじっくり調べて品定めができるのである。ただひとつ手にとってみたり、試着したりできないのが短所なのである。

 しかし、この分野は発展途上であり、あの手この手で頭のいい人が考えている。その内バーチャルでも手にとって重さや大きさがわかり、洋服の試着も自分が鏡に映ったように見ることができるようになるのであろう。何年先になるかはわからないが、その内街の繁華街、商店街というものはどんどん寂れていくのではないだろうか。にぎやかになるのは、そこに行って楽しめたり癒されたりする場所であろうか。いや、行かなくても行った気分になれるようになれば、人はどこにも出掛けず、家の中のAVルームに閉じこもったままになってしまうのではないだろうか。何か恐ろしい時代がくるような気もする。

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