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★★ 自転車泥棒 ★★ 2006年06月04日

 筆者をはじめ、家族4人全員がかって1度以上自転車盗難を経験している。筆者自身の場合は勤め先会社の駐輪場に停めていたのに、帰ろうとしたら無くなっていた。一ヶ月ほど後に、犯人が捕まって、近くの交番から電話があり、自転車は戻ってきた。どうやら不審者に職務質問をしたら乗っていた自転車が盗んだものだとわかったようであった。

 息子の場合は2人合わせて4度盗難に合っている。2度は戻ってきたが、後の2度は戻らないままである。戻ってきた1度は盗難にあったレンタルソフト店の同じ場所に放置されていたとのこと。もう一度は放置自転車保管場から連絡があり、有償で引き取ってきた。

 ご近所さんとの話でも殆ど皆さんが自転車盗難を経験されているようである。筆者の周辺だけでこれだけ自転車盗難が発生しているということは、世間一般でも途方もない頻度で発生しているのではないかと想像される。

 このような状況をみていると、自転車泥棒は自転車という財産が欲しくて盗むのではなく、帰りの足が欲しくていとも単純な動機で盗んでいるようである。盗むという感覚は無いのかもしれない。少し前までの自転車の錠はドライバーや釘一本でたやすくはずすことができた。一度そのコツを覚えてしまうと、「自転車でかえろかなー」と、その辺に落ちている、釘や針金を使って、カチャと解錠してそのままスーと乗って帰る。次にどこかへ出掛ける時には、適当に放置してしまう。これが放置自転車として処分される。というパターンのようだ。

 あまりにも自転車の盗難が多いので、自転車の錠も昔のような単純な構造でなく、しっかりした鍵を使い、前輪・後輪2箇所に施錠するようなものに変わってきた。しかし、持ち主が2箇所にきちっと施錠すればよいのであるが、電車の時間ぎりぎりになってあわてて施錠を忘れる人や、せっかく施錠したのに、鍵を付けたままにする人も多いようである。筆者もそんな失敗をしたことがある。ポケットに自転車の鍵が無い。落としたのかなと思い、帰りはどうしょうかと心配しながら、帰りに自転車置き場に戻ってみると、鍵が付いたままになっていたことがある。駐輪場の何百台もの自転車の中にはこのようなうっかり自転車が何台かはあるものである。これが自転車がよく盗まれる理由でもあるようだ。

 最近筆者は駐輪する場合は付属の錠の他に、ワイヤー式の錠も使うようにしている。が、最近は、トラックで乗り付けて、放置自転車の撤去を装って、鍵の有無にかかわらず、どんどん自転車をトラックに積み込み、それを、中古自転車として輸出する窃盗団がいるらしい。戻ってこない我が家の自転車はどこかの外国で使われているのかも知れない。

 これらの自転車窃盗がどのくらい取り締まられているのであろうか。警察は殺人犯もあまり検挙できない状態なので、自転車泥棒までは手がまわらないのかも知れない。しかし、筆者が自転車に乗っていると、橋のたもとで警察官に止められて、「これはあなたの自転車ですか?」「どこで買いましたか?」と聞かれることがある。自転車泥棒するような顔に見えるのかな?

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