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★★パソコンの起動時間は何とかならないの???★★ 2001年7月8日

 今のパソコンは電源スイッチを入れてから使えるようになるまで、最新の高性能機でも1分以上かかってしまいます。長く使っていると、もっと遅くなり、1.5分程度はかかるようになってしまいます。何と遅いことか。時間が貴重なこの時代に、最先端の技術を駆使しているはずのパソコンがこんな状態でよいのでしょうか。

 パソコンにはあらゆるデータが入れてあります。いまやインターネットに繋 げば何でも調べられます。ところが、チョット調べたいと思っても、家庭のパソ コンは常時立ち上げてあるわけではないので、電源を入れて目的のデータが画面 に表示されるまでに2分もかかるとなると、わざわざパソコンを使って調べると いうわけにはいかなくなってしまいます。"さあこれからパソコンで仕事をするぞ !"と身構えた時にしか使えないのです。ノート型パソコンなどは、"パッと開いて 、サッと調べてパタッと閉じる"というような使い方が出来てしかるべきでしょう 。

 「レジューム」とか「スタンバイ」とかいって多少早くする機能があることはあるが、それでも遅いし、不安定でハングアップしてしまってかえって何倍もの時間がかかってしまうことも多く、いつもイライラさせられます。 なぜパソコンの起動にこんなに時間がかかっているのでしょうか。  理由は次の通りです。

1. まずBIOSが起動時にハードウエア環境を調べています。
2. Windows98とかMEというOSは馬鹿でかいのです。通常その機能の一部しか使っていないのに・・・
3. その馬鹿でかいOSをハードディスクからメモリーに読み込んでいます。
4. 読み込まれたOSがBIOSを調べ、レジストリーを読んで登録内容と実際の環境と差がないかを調べています。
5. OSが立ち上がったらインストールされている常駐ソフトを次々と起動させています。
 これらの起動作業がすべて不可欠なのでしょうか、技術的にはほとんど瞬時に起動させることは可能なはずです。

 OSをROM化し、そのROMをメインメモリーの一部として組み込めば、ほとんど瞬時に起動するパソコンを造れるのではないでしょうか。ハードウエアの変更やソフトのインストールが難しくなるかも知れませんが、そんな問題は頭のいい人が考えればすぐに解決策が出てくるでしょう。

 昔のDOSパソコンの時代には一時OSをROM化する動きもありました。ところが、次々とOSが進化し、ハードが進化する内に汎用性が重視され、「パソコンとはこんなものだ」という固定観念が作られてしまったのではないでしょうか。何と言ってもマイクロソフトが次々と新しいOSを売り込んでいくには、このようなパソコンでないといけなかったのです。

 世の中のパソコンユーザーはなぜ氾濫を起こさないのでしょうか。こんなも のだとあきらめているのでしょうか。誰に対して氾濫を起こせばよいのかわから ないからなのでしょうか。これだけ強いニーズを無視した製品は他には見当たり ません。

 どこかのパソコンメーカーさん!ソフトメーカーさん!瞬時に起動できるパソコンを造って下さい。

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