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★★ チャリンコへのお誘い ★★  2001年06月07日

 時々、テレビや新聞で自転車通勤が紹介され、その効用がPRされています。私は、既に十数年前から自転車通勤しています。さいたま市の自宅から東京板橋区の会社までの距離は約8kmでこれを30数分かけて通勤しています。

 自宅が今の住所に移って、最初は当然のように車通勤から始まりました。これが出勤時は平均で約40分かかりました。通勤時間帯は荒川の橋の手前で渋滞するからです。事故が有ったりすると1時間以上もかかって遅刻ということも何度かありました。せっかちで'待つ'のが大嫌いな性格のため、次にはバイク通勤に変えました。確かにバイクでは行きも帰りも約15分と時間は短くなり通勤ストレスは無くなりました。

 ところが、毎日コンピューター端末の前に座ったままの仕事のため、完璧な 運動不足に陥り、加齢も重なって目を悪くし、手術を受ける羽目になってしまい ました。そこでなんとか運動しなければ・・と考えましたが、それまでやってき たスポーツらしきものといえばスキーと山歩き程度で、時間も金も無い私には十 分な頻度でやれそうにもありませんでした。ふと気づいたのが『チャリンコ』。 通勤に使ってどんなものかと、ママチャリで日曜日に会社までサイクリングして みました。35分で行けました。車より速い。

 「よし、チャリンコで通勤しよう」と一応変速ギア付きのチャリンコを買ってきてチャリ通勤を始めました。毎日往復で1時間以上確実に強制的に運動できるのです。雨の日は電車で、と考えたりしていましたが、当初思ったより快適で、雨が降っても、雪が積もってもチャリ通勤を続けています。 チャリンコの利点を挙げてみますと

 1.運動不足が解消
 2.金がかからない
 3.公害を出さない
 4.到着時間が確 実
 5.市街地では車並のスピード
 6.少々重い荷物も苦にせず運べる
 7.適度な 視界の変化で物を観察できる

 おそらく10km程度までの移動距離ならチャリンコが最適の移動手段ではないでしょうか。 聞くところによるとオランダではチャリンコ専用の高速道路が考えられているとのこと。日本にも欲しいですね。日本の道路ではほとんどチャリンコのことは考えられていません。道交法では原則車道を走ることになっていますが、危険きわまります。かといって歩道を走ると歩行者とぶつかりそうになるし、凹凸や障害物だらけでまともに走れません。

 まだまだ、チャリンコの環境は良くありませんが、もっと多くの人がチャリンコを使うようになれば、少しづつでも環境は良くなるのではないでしょうか。一応私のチャリンコにはバックミラーを付け、自動点灯ライトを付けて事故を起こさないように注意しています。

 最近オリチャリ(折りたたみ式自転車)を2台買いました。1台1万円前後と ずいぶん安くなったのと、折りたたみ組み立てが非常に簡単になっています。こ れを車に積んで出掛けたりします。目的地で組み立ててサイクリングを楽しめま す。観光地などで、駐車場が満車でも少し離れた場所に停めてチャリンコで行く こともできます。

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