今日は午後に雨、17時頃には止み、19時には晴れました。いつも通り月がある時はまず月を撮影。その後、オフアキシスガイダーのテストに入りました。ガイドについては問題点がようやく解決し、オフアキシスガイダーによるガイド撮影まで漕ぎつけました。一時は自分の安物機材ではもう駄目かもしれないと諦めかけたのですが、何と不具合原因がカメラのUSB3.0ケーブルの微妙な接触不良であったということでした。
その時に撮った月です。
月齢14.2
ここまでの最大の問題点はLost connection to cameraのエラーメッセージが頻発することでした。USB3.0のカメラケーブルが原因かも知れないとは感じていたのですが、最初の数10秒間はちゃんと画像を取り込めるので断線などのケーブル不良ではなさそうでした。ところがピント合わせやキャリブレーションの作業に入るとすぐにLost
connection to cameraが出てストップしてしまう。ケーブルを抜き差ししても駄目。昨日までは途中で雲に邪魔されガイド星が選べないのは雲のせいかと思わされたり、なにか悲しくなってしまいました。
今日は雲の邪魔はないので、落ち着いて色々やってみました。そこで、カメラケーブルをASI294MC-PROのものとASI290MCのものを交換してみました。するとなんとなんとLost
connection to cameraは出なくなりました。そしてガイド星選択が出来なかった原因も星像の形だけではなく、PHD2の設定で、Minimum
star HFD(pixels)を0にするということでした。ケーブルの接触不良でうまくいかなかったのでPHD2の設定を色々いじってしまったのがいけなかったのです。あらためてPHD2のマニュアルを読んでわかりました。ガイド星の星像の形はできるだけ主鏡の中心に近い方にすれば円形に近づくので、多少構図がズレても動かしてガイド星としました。
これで一応キャリブレーションができてオートガイドがスタートしました。非常に精度が良く、グラフを秒角にすると殆ど直線になります。ピクセルにすると±2ピクセル程度でガイドされています。
これで良し、とASI294MC-PRO側で撮影開始したのですが、画像が保存されていない。そうなんです。カメラケーブルを取り替えたので、今度はASI294MC-PRO側で不具合が出ました。カメラ側とパソコン側で抜き差しし、グリグリ動かしたところ、何とか機能するようになりました。この不良ケーブルは金メッキでないのですね。今日はアルコールで拭いたのですが、中の接点までは綿棒が入らないので中途半端に終わっていました。結局は金メッキ端子のUSB3.0ケーブルをアマゾンに注文しました。
これで撮ったM33です。満月半日前の月が近くにあるので非常に条件は悪いですが、オフアキシスガイダーを使ったファーストライトです。ミラーシフトが出やすい天頂近くで5フレーム赤道儀反転させて7フレームですが、フレーム間の星のズレは全くと言っていいほどありません。位置合わせなしでもコンポジットできそうな感じです。オフアキシスガイダーでのガイド星の選択で構図はズレましたが、オフアキシスガイダーを回転させてガイド星を選択する方法もあるので、構図の問題は何とかなりそうです。今回ガイド途中で「ガイド星を見失いました」が度々出るようになりました。雲かなとそらを見ても雲は全くない。手摺を手で触ってみると夜露でベチャベチャ、C5の補正板は完全に夜露で曇っていました。一応オフアキシスガイダーのテストは出来たので、ここで撤収。
[撮影データ]さいたま市、EQ6R赤道儀、オフアキシスガイダーASI290MC、CelestronC5_1250mm_F10、QuadBPフィルター、ASI294MC-PRO_0℃、SharpCap-PRO、Dark適用、10min-12fr、総120min、ステライメージ8で処理、Flat16fr適用、トリミング無し