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★★ Quad BPフィルターを注文した ★★
2018年12月01日
 
 少し前から注目していたのですが、「サイトロンQuad BPフィルター(クアッドバンドパスフィルター)」を注文しました。
 どんなフィルターかと言えば、ナローバンドフィルターHα,Hβ,OIII,SII を一つのフィルターにしたようなもので、光害地からの星雲撮影にぴったりの物です。
 以前から光害カットフィルターCLS-D1を使ってきましたが、LED照明が増えた現在ではHgやNaの輝線だけをカットする光害カットフィルターでは効果が減ってしまいました。もっと強力に光害を避けるには天体が発する主要な輝線Hα, Hβ, OIII, SIIだけを通すナローバンドで撮影する必要が生じてきたのです。ところがナローバンドでは複数のフィルターを交換してモノクロ撮影し、結果をカラー合成処理をしないとカラー画像にならないという非常に費用や手間がかかるものです。
 これは光害カットという発想を転換して、4輝線だけを通すフィルターとして登場したものです。価格もナローバンドフィルター1枚よりも安く48mmΦで税込 19,800円とリーズナブルです。
 これに似たフィルターSTC Astro Duo ナローバンドフィルター(税込価格: 53,784円)の情報は把握していましたが、Hα,OIIIの2輝線なので若干色が不自然になりそうに思えたのと、価格が高いので保留にしてきました。

 以下にQuad BPフィルターとCLS-D1フィルターの透過率グラフを目盛を合わせて比較してみました。(画像等は購入先のシュミットさんのサイトから拝借しました。)
 このフィルターを使えば万能という事ではなく、主に星雲撮影には有効であろうというところです。その他の天体については使ってみないと判りません。
 天体撮影というと、太陽や月、水星、金星、火星、木星、土星なら光害地でも可能ですが、星雲や系外銀河などディープスカイを撮影するには光害の少ない場所へ出掛けるのがこれまでの常識でした。しかし、私の場合、光害の少ない場所まで行くには、高速道路を使って2~3時間もかけて行くことになります。これには1回出掛けるだけで宿泊無しでも2万円以上の出費になります。折角出掛けたのに曇って何も撮れないというリスクも大きいのです。
 そこで、光害地の自宅からどこまで撮れるのかに挑戦している次第です。1回どこかに出かける費用で、フィルター1枚購入出来るならまさにリーズナブルであると言えます。
 12月5日には到着予定、乞うご期待です。でも今年は非常に天気が悪く、新月期で撮影出来る日は1日あるかないかといったところです。この12月の新月期もずーっと曇りや雨の予報で、試せるのはいつになるのでしょうか・・・・

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