HOME
ブログ一覧
戻る
前のブログへ
次のブログへ
★★ Meade8"の主鏡洗浄 ★★
2018年08月23日
 
台風20号接近で今夜は曇りから雨のようなので、現在副鏡の再メッキに出しているMeade8の主鏡側のメンテナンスをすることにしました。

まず、常識的に主鏡側の周囲のネジを外せば鏡筒から主鏡セットが外れるだろうと、すべてのネジを外しました。ところがどう頑張っても鏡筒との隙間も広がらず外れません。色々調べた挙句、前方補正レンズ側からも外せることが判りました。主鏡側で取り外したネジは元に戻し、既に副鏡を取り外した際、緩めに留てあったネジを外して、補正レンズを取り外しました。

前方から主鏡を抜くにはピント調整ノブを外さなければなりません。ノブは2本のイモネジで固定してあるのでこれを緩め、左に回すと中から出た真鍮製の太いネジから外れました。

この部分を分解して気付いたのですが、構造上、うまく調節すれば押し引き方向のガタは無くすことが出来るようです。富田式ミラーロックは不要だなと気づきました。

本体取付の3本のネジを外すと主鏡と共に前方に抜けるようになります。
前方には、抜け止めのワッシャがありこれを外すと主鏡セットがスーッと抜けました。そのまま真っすぐ抜こうとすると、主鏡の最外部が当たってしまうので、2ヶ所の切り欠き部の間を少し斜めにして通すと無理せず外れました。

主鏡ブロックはこんな状態です。副鏡に有ったようなカビ跡もなくきれいですが、僅かに曇りが見えたので、洗浄することにしました。洗浄はこれ以上ばらすことなくこのまま洗面所で中性洗剤を付けて手の腹で軽く擦って2回ほど洗いました。洗った後、流水で充分洗い流し、最後はキッチンペーパーを軽くかぶせて水分を取りました。これで目視では汚れも傷も全く見えない新品同様のきれいな状態になりました。副鏡と同じ年数が経っているにしてはきれい過ぎるという感じです。おそらくオーバーホール時に再メッキしたのではないでしょうか、また鏡筒内面には植毛紙が貼ってあり、当時ユーザーの継続使用の強い意志が感じられました。それならなぜ一緒に副鏡も再メッキしなかったのか疑問が残ります。考えられるのが、再メッキ時には副鏡とアルミ台座を分離しなければならないのですが、これが出来なかったので諦めたのでしょうか? 私にとっても副鏡が再メッキされて戻ってきたとき、アルミ台座との接着をどのようにするか現在悩んでいます。下手な接着をすると、突然剥がれて主鏡の上に落下するとか、センタリングが狂う等の問題を起こしそうです。今のところ接着には「3Mスコッチ超強力両面テープ」使用を考えています。

一度自分で分解してみると、構造がよくわかり、調節のコツがわかるようになります。副鏡を取り外した際、その構造がわかり、光軸調整のコツがわかりました。この構造からすれば、光軸調整の最初はネジを緩めるから始め、終了時点では調節ボルトはすべて締まった状態でないといけないということです。ネジが緩んだ状態で終了すると、鏡筒が傾いた時、間違いなく光軸は狂ってしまいます。一度しっかり光軸合わせをすれば、世間で言われるほど狂うものではないと思われるので、一般的に調節ネジが緩んだ状態で終了しているユーザーが多いのではないかと思われました。光軸調節ネジは3本共適度に締めて終了することがコツです。


BACK
 前のブログへ 次のブログへ